おたいむならぷす

読むなネタに近いネタ。

ffmpeg examples なのだけど、まぁ「全部完全に」なんてつもりは毛頭ないけれど、それでも「自分の気力と体力がある限りはなるだけ多くを網羅しときたい」とは思うわけだわな。未来の自分のためにもなるかもしらんし、そもそもこうした情報を欲しがる人は、出来るだけ「一箇所で多くを知りたい」だろうからね。

自分が書きたいと思ったもの、要するに「ワタシは日常使いするであろう」ものは概ね網羅出来たつもりなんだけれど、そうでないものにも気になるものは結構多くて。その一つが minterpolate。簡単に言えば「カクカクした動きのビデオを滑らかな動きに」のためのフィルタだと思えば良い。

で、minterpolate について ffmpeg examples に参加させるかどうかは別として、ひとまず実力の程を知りたいなと思ったというわけだ。そして、そのお題には「きっと timelapse なビデオが相応しかろう」と思ったわけなのだ。

で、いつものように Pexels からビデオをあさろうと…。してみるに、ヒットするものを眺めてるとね、どうもワタシが考える「timelapse」の定義にあてはまってないものがチラホラあってな。ちょっと気になったわけなのだ。

Google 翻訳に「timelapse」をぶち込むと「タイムラプス」と翻訳される。ヒドい。代わりに「time-lapseの定義」として以下が飛び出てくる:

denoting the photographic technique of taking a sequence of frames at set intervals to record changes that take place slowly over time. When the frames are shown at normal speed, or in quick succession, the action seems much faster.

「テクニック」としての解釈よりは、「用途」ね、まずは。元々はたとえば「雲の動き」だの、「星の動き」「花の開花」「蝶の羽化」だのの、「人間がその「動き」を直接的に知覚出来ないほどにゆっくりした動きの可視化」が主たる目的なわけだ。

けれどもPexels のもののうちいくつかは、少なくともその「用途」とは別の「意図」を感じる、「別物」だ。これが特にそうな。何も言われなければ、ワタシはこれを「timelapse なビデオ」だとは絶対に思わない。「少し早送りしてるね」てだけのビデオだ。そして「timelapse なのだ」と主張されれば、断固「えーっっ??」と叫ぶことだろう、あーめん。

まず、「ワタシがなんと言おうと」、たぶん槍玉に挙げたビデオは「timelapse なビデオ」なのだろう。つまり「timelapse なテクニックを使ったビデオだ」ということだ。「timelapse なビデオの作り方」なんてもんは実際は「ない」くて、ぶっちゃけ「コマ飛ばし + 早送り」か「連写の連結」か「フレームレートを落とす」など、(本質的には全く同じことでも)いろんなやり方で作れる。そして「このテクニックを使っていれば timelapse だ」と呼び習わすんであれば、「ワタシが違和感を覚える timelapse ビデオの出来上がり」てことだ。

何が言いたいのかって、結局のとこ minterpolate のお題で使いたいなら、「普通のビデオと変わらない分解能」にはご用じゃなくて、不連続性が欲しいわけだ。なのでこういうまがいものがノイズだ、迷惑だなぁ、てこと、なのだけれども。

ただねぇ。そもそも「視覚効果としての面白さ」があるのよね。実際、スタンリー・キューブリックの映画「時計じかけのオレンジ」には、まさにこの「timelapse」と呼んでもいいテクニックが使われてる。(そのシーンはいわゆる「問題シーン」で、R 指定の元凶になってるシーン。) まぁ要するにそういうことなんだろうなぁ、と思うので、怒るのはやめておこうと思う。というか、「視覚効果としての面白さ」てさ、ちょっとワクワクするのよね。

…とはいえ、「Pexels でフリーのビデオ素材が欲しいんやぁ」て人が「timelapse」をキーに検索する際に、これこそが目的のものだっ、と思う人は間違いなく圧倒的少数派だと思うわよ。(そもそも既存のビデオを「timelapse チックに」加工することは滅茶苦茶簡単なわけだし。)