にゃにゃにゃ…Content-ID


にゃにゃにゃ…Content-ID

2019-01-07 03:27

ほんの少し事情がややこしいことに巻き込まれた。そして結果的には「ごめんなさい、私が悪かったのでした」がわかったが、「申し立てとは無関係のところでの私の間違い」に起因する、という話。

要するに Creative Commons の話。で、基本的に「CC0」、つまりは「Public Domain (相当)」のものだけを使っているつもりだったのだ、私は。そして、「私が使った奏者とは別のパフォーマー」から Content-ID のクレームが来た。いやぁ? カール・フィリップ・エマヌエル・バッハの曲、であるならば当然楽曲そのものには著作権は既にない、ので問題となるのは奏者の方だが CC0 だったよな…、と見直してみたら…。あ、やべ、これ、CC-BY3.0 だ…。(MUSOPEN でダウンロード出来るヤツには当然どっちもある。)

申し立ての方は「双方放置するつもりならそれまで」かなという内容。「広告収入には使えない」てことならワタシには無縁の申し立てだから。なんだけれどそもそも CC-BY3.0 ならマズい、てのも、「いや、その Attribution、どっから持ってくりゃいいのよ」が MUSOPEN だけ見ててもわからない。だけでなくこんな注意を見つけてしまった。どっちにしてもダメだったみたいだ。

なのでこれからいくつか動画を差し替える。問題になってるのは奏者が Marco Granados さん、Lydia J. Roth さんのもの。なので「音声可視化」の方でちょっとと、「映像比較」の方は「全部」。うげー、丸一日作業だわこりゃ。(ゆえ、いったん該当のものは private にする。)

2019-01-07 04:50 追記

「ややこしい」の意味をあんまし伝えてないね。これは「指摘間違いじゃね?」が発端の話なのよ。実際クレームを上げてきたのは Marco Granados さん、Lydia J. Roth さんのどちらでもなく、同じくフルート奏者で日本人の Nishida Naotaka さんというお方。当然ながら「まったく」同じ楽曲なので、似てれば間違えうる。そしてワタシがめっちゃ混乱したのは、その「プロ」である、しかも奏者本人が、「自分が演奏したのではないものを自分のものだと誤解して」なんてことがありうるのだろうか、てことだったのだ。

でその CC-BY3.0 であることに気付く前は、…迷走した。youtube の著作権担当に問い合わせようかとも思ったほど。そして「実害はないんだよなぁ」が絡むとめっちゃ躊躇するわけな。正直「機械判定」なのか Nishida さんの耳判定なのか全然定かじゃないけど多分機械判定であろう、とするなら「いや、確かにぱっと聞くだけなら間違いうるけどその機械判定、そんな精度悪いわけ?」てことが今度は気になるわけだ。

最終的には「プロなのに自分が演奏したのではないものを自分のものだと誤解して」ということではなく、Nishida さん本人による手作業による指摘なんだとしたら、むしろ「不当にパブリックドメイン扱いされている仲間の著作物」を守る行動だったのかもしれないな、と思うに至った、て話。

本人に聞かないと真相はわからないよ。けど芸術家たちが自分たちの「文化と尊厳」を守ろうとするのはこれは当然だとも思うので…、きっとそうだ、と思うことにする。

2019-01-07 09:30 追記

そもそも数日前からのワタシの記事を読まないでこれを読むと意味不明なのよね、なので、「まとめ」の話とともに、「そもそも」の話をしとく。

これこれでワタシはいわゆる「ffmpeg な説明動画」を作ったことを言った。今回「トラブった」言うたのはここで挙げた以下2つ:

この中で使った素材がダメだった、という話。もう差し替えてしまったので残っていないが、ワタシは MUSOPEN にある Flute Sonata in A minor, H. 562 の Recordings に置かれているもののライセンスアイコンを見間違えて CC0 だと思い込んで使ってしまった。実際は行ってみればわかる通りでこれらは全て CC-BY 3.0。

で、その Flute Sonata in A minor, H. 562 に置かれている Recodings の奏者は Marco Granados と Lydia J. Roth の二人。そしてワタシの動画に Content-ID 侵害の警告をしてきたのはこの二人のいずれでもなく、Nishida Naotaka さん、というお方だった。

ここまではオケ?

おそらく一般的なケースと今回のワタシのケースが異なるのは、「侵害の警告そのものは誤りの可能性がある」という、不服申し立てが許されそうなケースであるにも関わらず、ワタシはワタシで今度は「確実に CC-BY 3.0 の要求(著作権表示)に従っていない」という問題だけは抱えていたわけだ。

つまりはこんなんがイヤなので CC0 を選ぶのである。ほんと、アイコンは良く見ねばならんわ。

CC0:

CC-BY:

実際は「CC-BY だから自由に使えない」ということではなくて、これに従えばいい:

Under the following terms:
Attribution — You must give appropriate credit, provide a link to the license, and indicate if changes were made. You may do so in any reasonable manner, but not in any way that suggests the licensor endorses you or your use.

だから「申し立ては不当であり、CC-BY の要求に従えば良いのだ」で済む、という話ならそんなに悩まなかったのだ。そもそも:

というふうに説明されている通り、別にワタシは何かとてつもない状態に追い込まれたわけではない。多分 Marco Granados さん、Lydia J. Roth さんからのクレームだったら、ここまで気にも留めなかっただろう。気にはしたろうけれども。

ワタシにとって非常に難問だったのはまさしくその CC-BY の要求そのものであって、MUSOPEN のどこをどう漁っても、アトリビューションを示せるネタに飛べないことだった。だから「従え」と言われても従いようがない。もしくはおそらく「現在生存しているか死後50年以内の人物」の場合は自力ででも WEB ページなりなんなりを調べて素性を知る必要があっただろう。そうまですれば定められた著作権表記が出来たかもしれない。ていうかそういうことなのかよ? と思ったらもう、「この素材使うのやーめたっ」になろうよ、そりゃ。

のみならずこれ。多少は覚悟はしていたつもりではあるが、やはり、と言ったところ。つまり、「本当の権利者の許諾なしにパブリックドメイン化された素材」というものが、存在してしまっている、ということだろう。少なくとも MUSOPEN のは違うけれど、IMSLP で起こった形跡がある、ということだ。

これらのことにワタシは Nishida Naotaka さんからのクレームなしには気付けなかった可能性が高い、て話。だから、それも含めて Nishida Naotaka さんの意図だったのか、と思ったてこと。

さて、これで万事解決したのか? 否。差し替えたら今度は別のクレームに入れ替わった。今度は少なくとも MUSOPEN の主張「Public Domain の素材である」に則っているので事情が異なる。さて…どうしてくれようか? ちょっとじっくり考えないと。(事情が異なる、ということはつまり、「普通の事態になった」と言い換えてもいい。おそらくこの状況が普通のヒトが悩む状態。)