アンガーマネジメントを個人だけに任せない

もう何年も前から思ってたことだけど、やっぱり言っておきたいんだよな。

ディストピアのようだ、と揶揄しているインターネット独立メディアがあったが、これは本当にそうだと思う。SNS と地上波テレビの乖離は今に始まったことではないが、昨年末から本日時点までが、記憶にある中でも極大なのではないかと思う。なんのことかって、日付から、まぁ大概の人はわかるんじゃないかと思う。そして私はどっちの味方かの表明はするつもりはない。言いたいのはそれではないから。

今あえてこうやって主張しておきたいと思ったのは、まさにタイトルにしたことである。主として「誹謗中傷」に関することだ。

簡単な話。「なんで X (旧 twitter) に確認画面をつけないの?」。これだけ。「scheduled」もあるし、削除も出来る。それでも「確認画面」というひと手間こそが、必要なものだ。

アンガーマネージメントについて、是非ご自身で調べてみてほしい。すぐに「6秒ルール」などが見つかるはずである。脳活動のコントロールの話なので、一定程度は「科学的なアプローチで制御可能」というテクニックの一つが「6秒ルール」で、これこそが「SNS の UI に確認画面をつける」動機となる。これは推敲だけが目的ではないのである。一段階確認を挟むことはこれは、「沸騰した感情を鎮める」効果が期待出来る、ということ。

ゼロレンジ距離な数の暴力がインターネット世界での精神攻撃なので、確認ボタンをつけることでたとえば「誹謗中傷が30%減る」ことが被害を受ける当事者にとっての助けになるかといえば、思うほどにはならないとは思う。けれども、多少なりとも良識のある一般人が「中傷一番乗り」をしてしまう確率が30%減るのは、拡散が指数関数的である SNS の特性上、拡散量・拡散速度の鈍化効果はめざましいものであるはずだし、「推敲」が、もしかしたら攻撃性を下げることにもなるかもしれないわけである。

「6秒待て」を個人に任せるだけでなく、プラットフォーマーがこれを強制するだけで、いくらか世界は穏やかになると思う。そういう話。

ちなみに、同じくアンガーマネジメントのためのテクニックに上がっている「深呼吸」の効果については、アンガーマネジメントの文脈を超えて全人類的に実感して欲しいと思っている。以下をちょっとの間だけでもいいので、就寝時に一度継続してみてほしい:

  1. 布団に入ったら仰向けになって目をつむる。(出来れば電気を消して暗くするのが良い。)
  2. 足は肩幅程度に軽く開く。
  3. 手は、手のひらを上にして腕を少しのばして、少し肩を開く感じ。
  4. 口は、閉じるにしても開くにしても、緩く結ぶ感じ。
  5. 鼻から息を、4秒程度かけて吸う。
  6. 口から息を、吸うのにかけた時間よりも長くかけて(典型的には倍で)吐く。
  7. この吸って吐いてを、体の感覚が変化するまで繰り返す。

うまくいくと、全身が脱力して布団にべったり信じられないほど貼り付いたような感覚になり、しかも血流がよくなって体全体が暖かくなるはず。そして何よりも、これは驚くほど気持ちが良い。寝つきがよくなることもあると思う。深呼吸の「効果の実感」は、この「仰向けで目をつぶって」の状態が最大なので、それ以外の姿勢ではここまで劇的には感じないのだが、まずはこの強烈に気持ちが良い感じをとにかく体験するところから始めてみてほしい。この実感が出来れば、就寝時以外での深呼吸の意味がわかり、深呼吸への信頼が生じるはずなのだ。心を平穏に保つ術を誰もが簡単に実践できるようになるならば、社会の息苦しさは軽くなるのでは、というのがワタシの主張。

ちなみに、18禁ネタで一度「催眠〇〇〇ー」について書いたことがある。この「催眠」でまず真っ先に催眠誘導のために使われるのが、この「深呼吸」である。18禁ネタに抵抗がないなら読んでみてくれて良い