「error: Microsoft Visual C++ 14.0 is required. Get it with “Microsoft Visual C++ Build Tools”:」と言われましてもな、への措置がないと思ってたら、あった

「とても古い話である」という警告から始まる物語。

最初にとてもきつ~く警告しておかねばならない話がある。

この情報をありがたがる状況に置かれていることそれ自体からまずは脱却するのが先決

見出しにしたエラーを喰らうのはこれは「Python 3.5」(以前)である。Python 2.7 が命を閉じたのと同じく、Python 3.5 もすでに昨年その命を終えた。pip などで何かパッケージをインストールしようとすればその警告を喰らうので、「気づいてないとは言わせない」。よほどほったらかしにしてなかった限りは、普通ならこれには気付いてるはず。つまり、気付いててもなお「3.5 でなければならない」のだとしたら、それはおそらく所属する組織の都合で致し方なく、のようなことであろう。そうでなく、ほんとうにほったらかしてて気づいてなかったなら、今すぐ 3.6 以降に乗り換えるべし(今なら無論 3.9)。

という大前提を踏まえた上で。

ワタシ自身としてはいろんな検証で古い環境も必要とすることが多いので、14.0 が入手できないことにずっと困っていた。ずっと検索してたんだよ、けど、今日になって、ステキな情報を、やっと発見: このページの「Ewindar – Replied on July 3, 2020」。この絵を見るまで、この 2019 インストーラが 14.0 も一緒にインストール出来ることに気づかなかった。(結局このインストーラ、名前がちゃんと「2015、2017、2019 のインストーラ」という風に主張してて、その通りのインストールが出来るのであった…。)

このインストーラで v140 (2015)、v141 (2017) を選択してインストールすれば、たとえば lru_dict も、「Python 3.5 用のが」問題なくビルド出来るようになる。

…まぁ「Python ユーザ向け」としてはそういう話なんだけれど、そうではなく「純粋に VC++ 開発者」にとっては、古いアプリケーションの保守に必要になることも結構あると思うんだよね、そうした人も喜べばいいんじゃないかね。