久しぶりの、読んではいけない

呼ばれた、って思うことある?

テレビ用のイヤホンだの外付けハードディスクだのを買いたくて、久しぶりに少し多目の買い物に出かけた。その本題の方の買い物で特筆すべきことはないんだけれど、行けば大抵経るルートの「ヨドバシカメラ→ブックオフ」で。

「本全品20%OFF」でリミッターが外れた。ブックオフで買う本としては結構高価な部類になる「1538円、1445円」を、心置きなく。

もともとずっとずっと興味がある分野ではあったのだけれど、最近の MeCab ネタでまた「言語学」周辺のを読みたくなって、そのゾーンを探したんだけど、さすがはブックオフ、「専門書」はあんまし強くない。のに、である。

なーんか滅茶苦茶面白い本があった。『【対論】言語学が輝いていた時代 (鈴木孝夫・田中克彦)』というやつ。立ち読み時点で既に一目ぼれに近いとこまで来てたんだけど、読み始めてみたら、第一印象より遥かに面白い。

「呼ばれた」についてなんだけれど、この本の主人公の鈴木さん、この人が「井筒俊彦」の弟子のような人だった、てこと。

この「井筒俊彦」、私にとってとってもとっても大事な人で、なんなら「世界一美しい日本語を書く人」と思っている。もうね、「大ファン」なのですよ。大学時代に単位のためだけに履修した講義で、レポートを書くのに読んだ本だったんだよ、だからほんとに「偶然出会った人」だったのだけれども、夢中になって読んだ。確かタイトルは「イスラーム生誕」だったと思う。講義は確か「西アジア史」とかそんなんだったと思う。別にイスラムしばりじゃなかったと思うんだけど、私はそのネタでレポートを書いた。まぁ「優」はもらえなかったけどね、井筒さんの影響をめっちゃ受けて熱量の高いレポートを書いたもんで、その教授にはめっちゃ褒められた。

してね、「呼ばれてなくても」こいつぁ面白い。まだ序盤なんだけれど、いちいち笑いながら読んでる。なんかこういうの、いいなぁ。そう、「輝いてた時代」の話、ではあるんだけれど、学者という生態の面白さを存分に伝えてくれる本なのであった。(井筒さんの話も結構いっぱい書いてある。想像してた人と全然違うようだ。)

もう一冊はまだ開いてもいない。「認知言語学入門」という入門書。これは「言語学として」のことよりも、どうも分類法とかそういったものの素養を深くするのに使えそうだな、と思ったんだよね。立ち読みでざざっと眺めた感じだと、かなり面白いんじゃないかしら、と思う。そもそも「認知言語学」とはなんぞや、からして全然わかってはいないけれど。(心理学・脳科学も好きなので、「認知」が付いてるだけで、そもそも大抵手にとってはみるんだよね。)

なんかね、これだけを言いたくて、ブログの編集画面を開いた。

先日の「jumandic からめぼしいエントリを抽出するネタ」は、うーん、たぶんもう少しでお披露目できる状態にはなると思う。まだ完遂してないんだけど、ひとまず完遂するまであとちょっと、その後大整理をかけるつもりなので、それ含めて、おそらく一~二週間とかそんくらい。無論「仕入れた言語学の知識を仕込む」なんてことはしない(出来ない)。