ワタシのサイトもそうなんだけれど、なんで情報検索して日本語サイトがヒットすると「てみた」ばっかなんだろうか。
Windows 7 を使うようになって、「モダンな MS Paint」が退化したと思っていた2つのこと:
- サイズ直接指定での、「キャンバスサイズだけ変更」が出来なくなった。
- 色反転が「見当たらなくなった」。
しかしながら後者は選択状態で右クリック、で出来ることを、ついさっき知った:
絵でやってるように、選択領域だけを反転出来る、ということを強調したインターフェイス、ということにはなり、まぁこれはつまり、(「わかりやすさ」だけのこととはいえ)進化だったんだね。
退化ではなくて、「バグ」もあって、表示の拡大率が100%でないときのサイズ変更がおかしい、というのもあって、これも地味に嫌らしいのだけれども、これを除けば機能的な「退化」はつまり、「サイズ直接指定での、「キャンバスサイズだけ変更」が出来なくなった」だけなのだが、これはワタシは多用するので、たったこれがないがためだけに「ペイントより高機能「過ぎる」」ものたち、たとえば GIMP などを使ったり、それがいやなので「MS ペイント程度には簡易な代替品を探し回ったり」したり、それだけのために ImageMagick を使ったりとかいい加減いやけがさしてた。
で、そんな動機でもって、「MS Paint classic」なんて検索をかけて見つけたのが Paint XP で、英語版しかないのはご愛嬌としても、まぁもの自体はまったくもって期待通りのもの:
なんだけど、なんだかこれの配布がお馬鹿なことになってて、意味もなく苦労した。
まずそもそもはこの情報はこのサイトから:
このサイトより、ダウンロード先としてこんなふうに誘導される:
上のリンクが本家で、下の「Direct Download Link」が文字通りダイレクトにダウンロード出来るリンクなのだが、
- Direct Download Link からダウンロードすると本日時点最新の 1.5 でない 1.4 へのリンクになっていて、このインストーラ起動時に結局「最新を持ってくるか?」と聞かれる(これはうまくいかない)
- 本家サイトの Download リンクは PHP によるダイナミックなダウンロードになってて、これが現在「ウィルスバスタークラウド WEB」にブロックされる。
仕方なくもうちょっと探していたら、
というダイレクトリンクを見つけた。ゆえ、当然のごとく
を試み、これ自体は期待通り。ただし…。老舗でもメジャーでもない「フリーソフトのホスティングサイト」にありがちなアレ。つまり、間違って広告の方をクリックしないように注意:
にしてもなぁ、こういう「確実に間違えるように工夫」したレイアウト、馬鹿なんじゃないか、と思うよ、ほんと。二度と訪問するか、と怒り買うだけだと思うんだけどね。
2022-03-29追記:
Windows 11 にアップグレードしたのだけれど、「さらにモダンになったペイント」についても「サイズ直接指定での、「キャンバスサイズだけ変更」」は出来ない。
Paint XP を、なのでお取り寄せてみたのだが、今上のリンクからダウンロード出来るやつはインストーラが起動に失敗する、ので Windows 11 にはインストール出来ない。「Windows 11 では」と言っているが、2年前だったかに Windows 10 機を購入してから一度も Paint XP 導入を試みなかったので、Windows 10 でもダメな可能性はある、が、「11 への無料アップグレードは10日以内なら元に戻せる」の期間を過ぎたので、もう 10 に戻して確認、は出来ない。さらに言えばその「2年前に 10 機を購入」の直前(つまり2019年頃)に Windows 7 でこれをダウンロードし直してインストールし直し、なんてしてないので、Windows 7 でもダメという可能性はあるが、もう確認出来ない。(7 機はほぼ物理的に死んだので。)そもそも 2015 年にこのネタを書いたときは「インストーラ」をダウンロードした記憶はなくて、実行ファイルが入った zip だった気がするのだよね、だから Windows 11 云々関係なく「単にダメなインストーラ」な可能性がある。
というわけで、今このネタをどうしてくれようか。「「インストーラ」をダウンロードした記憶はない」が正しいなら、もしかすると別のホストに zip で置かれていたりしないだろうか、と思うし、あるいはもう Paint XP は捨てて代替品を探そうかとも思うし、あるいは「「サイズ直接指定での、「キャンバスサイズだけ変更」」くらいしか欲しいものがない、ほどに単純なものが欲しいので、だったら自作も考えちゃおうか(たとえば Python tkinter でとか)」とも思うし、はたまた(11 に乗り換える動機となった)WSL に頼って、Linux 用のを探してみようかとかも思う。
で改めて「mspaint classic」みたいな検索をかけてみたら、なんと、「インターネットアーカイブ」の中に見つかった:
Public Domain ってほんとなのか? 「インターネットアーカイブ」ってどの程度ここらへんの扱いをちゃんとしてるのか、正直よくわからないんだよな。だって「作者本人が関わりないところで勝手にアーカイブされてる」ことがほとんどだから。のでまぁ Public Domain の真偽問題はあるけれど、でも、ダウンロード出来た zip に含まれる mspaint.exe は確かにワタシが欲しいものだし、Windows 11 で動いた。ただし 2015 年に書いた「Paint XP 1.5」ではないような気がする。
これかな?:
ここからダウンロード出来る PaintXP_1.5.exe もインストーラだが、こちらは soft32 オリジナルのインストーラのようで、インストーラそのものがいわゆるアドウェアになってる。つまり「質問にハイし続けると延々いらないもののインストールを押し付けられる」ので、Next ボタンを押す前にチェックボックスを外し、または Decline しまくること。さすれば…「Windows 11 ではインストーラが起動しない」。めでてーな。つまり soft32 が「インストーラにインストーラを被せる」形で提供してるので、本来のオリジナルインストーラはやっぱりダメてこと。まぁこれがダメってことならこれ以上探してもダメなんだろう。「インターネットアーカイブ」の中にみつかったのでいいかと思う。機能的には全然大差ないのだから。
ほかのアプローチ(WSL とか)は、気が向いたらやってみるかもしれないので、その場合は追記するかもしれない。