続・読むな Season II

またか。今回はちょっと「宝石の国」以外のも。

「宝石の国」の話ばかりを書いているが、それだけ観ているわけではないので、ちょっとは他のも書いとこうかなと。別にほかのを「楽しんでない」わけではない。てことだけは言っとこうかなと。

先に、視聴を続けず離脱したもの。これはもう「好み」としか言いようがないので、「離脱したもの=ダメなもの」ではない、と思う。というかそう言っとかないとさ、一応。(あと一週間くらい前だったかに書いたとおり「初回だったもの」だけを観始めたため、「面白そうかも」と思ったものでも観てなかったりする。)

「王様ゲーム」。内容的に「面白い可能性があるかな」と思ったので、四話くらいまでは「頑張って」視聴したのだが、とにかく気分悪くなる作品なので、諦めた。「悪趣味」な作品全部が嫌いなヒトではないよ、「殺し屋1」とか好きだもの、けど「王様ゲーム」はダメ、ほんとに気分悪くなっただけだった。

「いぬやしき」。2話まで観たっけかな、確か。これさぁ、「スーパーサラリーマン左江内氏」を暗くしただけ、てこたぁない? てわけでもういいや、て思っちゃったんだけれど、観続けてれば違ってたのかな、よくわかんない。まぁ多分ギャグ漫画なんだろうな、と思ったんで、そのつもりでみ続けようかとも少しは思ったんだけどね、まぁ無理してみ続けるようなもんでもなさそうだな、と思ったんで。あんましというか全然好みの絵柄じゃなかったから。

「血界戦線 & BEYOND」は三話まで観たっけか? 続編モノは世界観を知ってないと入れないわけで、知らなかったワタシはそれだけでアウト。「病院」のくだりはちょっと面白いかも、と思いかけはしたんだけれど、全体的なトーンはワタシはダメかなぁ。

「Code:Realize ~創世の姫君~」。これも三話くらいまでかな。これはもう、隅々まで「ザ・少女漫画」よね。だから正直抵抗はなかったんだけれど、よくある「説明不足なかんじ」に付いていけず、あと「少女漫画に比較的慣れている方」とは言っても「好きな少女漫画のタイプとそうでないタイプ」がはっきりあるんであって、申し訳ないけどこれは「ダメな方」。昔の少女漫画で喩えようかと思ったが思いつかないのでやめとく。たぶん「黒執事」系だよねこれ。

「妹さえいればいい。」。初回で離脱。というかタイトルで普通はアウトだが、そして絵柄もアウトだし、で、観ようとしたこと自体奇跡。いや、コワイものみたさ、でさ。最初の5分だけ面白かった。以上。

「ブレンド・S」。タイトルから内容を想像出来なかったので「録画するだけしてみ」て、早送りでざーっと、「合わないだろうな」と。観たら面白かった、可能性はあったとしても、この感じにはワタシは「入れない」。ゆえ、「観ることもなく離脱」。

「結城友奈は勇者である」。続編ものというだけでまぁダメだけど。タイトルからはまず観ようとは思わないタイプのだけど「ひょっとしてオモロかったりするかいな」とは思うは思った。けど絵柄がやっぱダメ、ワタシには。入り口でつまずくヤツ。のでこれも「観ることなく離脱」。

ちなみに「クラシカロイド」は、これは前シーズンに気付いてて、毎週観ようとは思わないものの、たまたま時間があって偶然かかってれば、という具合にたまに観る。大好きになるようなことはないけれど、観てれば結構楽しいし。「おそ松さん」も同じく。世間が夢中になるほどの感覚はワタシにはあんましよくわかんないけれど、これも偶然時間が合ってたまたまかかってれば、観ることもある。

あとは「妖怪人間ベム」本編再放送のお尻にくっついてる「俺たちゃ妖怪人間」を、観てるっちゃぁ観てることにはなるのか。こういう鷹の爪団ノリは別に嫌いではないが、まぁ「ここんとこ多過ぎる」パターンではあるしな、別にどうということもなく観てるという感じか。

で、視聴を続けているもの。

「クジラの子らは砂上に歌う」。これは実はちょっと(いや、かなり)心が離れ始めている。絵画的なタッチや静かな空気感のようなものが、好きになりそうだと3、4話あたりまでは思っていたのだが、ここ数回の展開がかなり危ない。

唐突に少女が歌い出す、ちょっとした安っぽいミュージカルみたいな演出で「(悪い意味で)度肝を抜かれた」り、「リョダリ」の「最近のアニメで良く観る定番なヤツ」感満載のステレオタイプっぷりに嫌悪感を抱き…、などなどネガティブ要素が目立ってきた。もともとあんまり好きな絵柄ではなくて、特に「幼児体系キャラのオンパレード」な感じははなから好きではないんだけれど、初回の設定が比較的面白く思えたために、視聴は続けていた。たぶん「惰性で最後まで」観るとは思うけど、少なくとも「残る」作品とはなりえない、ワタシの中で。

次が「キノの旅」。これも最初っから「気にいっている」とは全然言えないんだけれど、原作同様「ライトノベルだ」として気楽に観る分にはこれはもう「銀河鉄道999」にしかみえなくて、ワタシには。「銀河鉄道999」をリアルタイムで観たことがない人にはわからないかもしれないが、これも乱暴に要約するなら「世界観がまるで異なる異世界人との交流」を毎週描き続けるものであって、まさしくキノの旅が描くそれだ。だからそのつもりで観るなら結構オモシロイ。人気は出ないだろうなぁとは思うし、ワタシにも「残らない」、けど、偶然出会ってたまたま観るものとしてはまぁ、楽しんでいる。

「魔法使いの嫁」。例の「必然性のない三頭身化」文化をふんだんに取り入れ(ちゃっ)た、要は媚び媚びな、ワタシにとっては嫌悪感満載、な表現もあるんだけれど、ただ、世界観は結構好きで、特に三話だったかのドラゴンの話はとても良かった。そんなに目新しいファンタジーではなくて、だから普通に「受け容れられる」世界観であるには違いない。おそらくそんな程度の理由で視聴を続けているんだと思う。なんにせよちゃんとストーリーを受け容れ、ちゃんと楽しんではいる。ただ単にたとえば10年後に「心に残ったアニメは?」と問われた際に生き残る作品か、と言われれば、少なくともワタシにはそうではない、というだけで、「今やってるからたまたま観てるもの」としての満足度としては、かなり良い方。


宝石の国の話を一切しないで終わらせようかとも思ってたんだけれど、やっぱり耐えられない。ちょっと書きたい。

主役である「フォスフォフィライト」役の黒沢ともよについては、どハマリしている、と書いたが、7・8話にしか登場しない…正確にはこの後…あ言うのやめた方がいいかこれは…「アンタークチサイト」役の伊瀬茉莉也にもハマった。ネタバレになるので詳しくは書けないけど「アレの直前のあそこ」が「あぁでないと」、「あそこがあぁもそうならない」。非常にウマい。もちろん映像がその細かい芝居に付いてきているところも凄いところではあるんだけれど。

ほかの役者さんたちも皆達者でウマいと思うが、「ジェード」役の高垣彩陽、「ルチル」役の内山夕実が「好み」かな。「アメシスト」役の伊藤かな恵もいい。(「レッドベリル」(内田真礼)と「アレキサンドライト」(釘宮理恵)はちょっとキャラに寄せ過ぎ、もしくは「最近のアニメにありがちな感じ」がして、少し気にはなるのだけれど。)

時として、というよりはここ10年くらいはずーっと、いわゆる「アイドル声優」ブームが続いているでしょう? 正直そういったノリというのはワタシは全然ついていけないし、人によってはものによっては「うぁ、気持ちわるっ」とすら普段は感じることもあったりもするんだけれど、ただ、「そんなであっても」、いつも「声優ってすげー仕事だなぁ」って毎度感心する。宮崎駿の職業声優嫌いは有名だけれど、これは何をそこまで嫌悪しているのかな、と思うことは思う。少しだけ気持ちがわからないでもないこともない、つまりウェルメイド感のない生の感じを大事にしたいのであろうけれど、あそこまで頑なに拒絶しなくてもいいんじゃないのかなぁ、と、上手な人たちをみていると、思うのだよね。多分「宝石の国」を宮崎駿のように職業声優排除でやってたら、きっと観てらんないものになったんじゃないかと思う。


ところで。紹介する手前、公式に無料配信しているところがないんかなと探してたらあった:

GYAO!

期間限定なのかどうかはよくわかんないけど、全話視聴出来るみたい。