「日本では~権を放棄できない」というガセ

疑問に思ったときにすぐに調べればいいのにさ。

ライセンス問題を調べる機会に恵まれ中なの。けれどもその本題とは関係ない、「日本ではパブリックドメインは法的に行使できない」という主張について、今更調べようかとね、思ったわけなのよ。

つーか聞いたことある? 「日本の法律上は、著作権は放棄できない → ので、日本では本当の意味でのパブリックドメインは存在し得ない」という見解。随分前に聞いた話よ、たぶんもうすぐ30年になるほどの昔、つまり学生時代と思う。それこそ fj ニュースとかで言ってた人がいたんじゃないかしら。なんか自分自身でもそんなことを口走ったことがある気がする。

そんなことあるのかなぁと朧げに疑問を感じつつも、「著作者として振る舞う場合の自分」としては基本的にはいつも「煮るなり焼くなり」のスタンスだし、「著作物を利用する立場の自分」として著作者を尊重しないことなんてありえないと思っているのであるならば、まぁ放棄出来ようが出来まいが関係ないでしょ、てことで、真剣にこれについて考える必要はなかったのよね。

でも「OSS のライセンス問題」のついでに調べる著作権問題、という流れの場合、ここも軽視出来んでしょと。法律家の見解が一発で見つかる:

著作者人格権についてはここなど。

言い訳…は、しないほうがいいんだろうなぁ…。「もうすぐ30年くらいになるほどの昔」は今みたいに手軽にこういったことを調べることは出来なかった、てことではあるんだけれど、でももちっと早く知っとくべきだったことよね、と思う。