この記事の見出しに飛び付く人はめったにおらぬであろうね。
英語教材自作:youtube動画をMP3に、そしてCDに
前置き、てほどのものはない
「んなもん簡単だろーが、えらそーにそんな記事書くなや」ってツッコミ、であろ。そうなのよ。
ちょっと個人的にこれをやったのが随分前で「簡単だったか、時間がかかるものだったか」の感触を完全に忘れていて、ずっとやりたかったがつい億劫になってたのだ。「簡単だし、そう時間もかからんよ」ということを記録しとけば、今後はやりたいときにはいつでもやるであろ、てなわけで。
特に「俺的効能」としては二つ前のネタ、一つ前のネタの「ただひたすらに長い待ち時間」に PC も TV (つまりワタシの場合 DIGA) のどちらも「使えない」状態になって、手持ち無沙汰時間が長くなっちゃうのね。出かけるとか寝るとか本を読むとかその他もろもろ何かある場合はいいけど、ほんとに何もやることがなくなることもあって、その際に「せっかくだから英語に浸ってたい」と思うのだが、音声だけの英語教材があまり手持ちじゃなくて。幸い(なぜだか)もう15年近く使ってるふるーい CD ラジカセをまだ持ってて、これで音声だけのコンテンツを再生出来たら「暇つぶしになる」のね。アタシの場合。
抜け、そして焼け
MP3 の抽出は例によって ffmpeg で。そもそも変換ツールはいくらでも見つかると思うし、youtube ダウンローダそのものが MP3 だけ持ってきてくれる機能を持ってることもあるので、「コマンドラインなんかいやだ」て人はそうすりゃいい。
ffmpeg では「出力ファイル名の拡張子を .mp3 にする」だけ。つまり:
1 me@host: Video$ ffmpeg -i input.mp4 output.mp3
これだけ。「リスニング教材」ということを考えるなら、「スピードダウン」も考えたらいい。これは二つ前のネタの「オマケ」として書いたが再掲:
1 me@host: Video$$ ffmpeg -i "input.mp4" -filter_complex "[0:a]atempo=0.8[a]" -map "[a]" "output.mp3"
動画にするより簡単だ、ということだけでなく、エンコードを変えない限りはかなり早く処理が終わる。3 分の動画は 6 秒で済んだ。
この MP3 の行く末は。iPod だとかスマホに入れて満足できる人が多いんでしょうね。アタシの場合は「持ち歩く」ということを全く考えてないのもあるけど iPod 持ってないし。ほんとは「据え置き型の iPod 「的な」(スピーカーも込みの)」ものがあるとワタシには理想なんだけど、持ってないし、なので「CD ラジカセ」しか行き場がない。(DIGA に取り込めるけど「DIGA が使えない状態のとき」前提なのでね。)
CD に焼く、は、Windows 7 では「Windows Media Player 使用」が超絶簡単でいいのね。ありがたい。動画を DVD に焼くのと違い、音楽 CD を焼くのはそう時間はかからない(元が MP3 だからというのもあるかな?)。700MB の CD に目一杯入れても 30 分以内で出来た、かな、確か。なんにせよ何時間もかかることはまずない。
なんで動画を音声にすんだか
もともと youtube が「動画のためのもの」なために内容的に音だけでいいのに背景動画がついてることがあるよね、ってのが普通は動機、なのでせう。
そうなんだけどね、「語学教材」ということで考えた場合。これはそれだけでもないのね。要するにこういう流れ:
- 興味があって何度でも視聴したい教材を探す
- 映像として何度も「視る」
- これを「音だけでも聴く」
好きなものを繰り返して使うのが多分効果的だと思うのね。となればもう「音だけで聴く」際にも脳内に映像が浮かぶ、ってことですよ。
オマケ
ちなみに。大人になるほど「無意味記憶」(九九とかがそう)が苦手になり、「エピソード記憶」に偏っていくんですと。だからこそ「何かしらの物語があるもの」の繰り返し視聴、てのが効果的なのでしょう、と言うわけだ。あとね、「目で憶える」のが得意な人と「音で憶える」のが得意な人とで分かれるんだって。ここら辺は男女差もあるらしい。みたいな話は「脳科学的に正しい英語学習法」に書いてあった。
ところで。「勉強方法を勉強する」。ここんとこ「英語教材自作」ネタを続けたけど、これってのがまさしく「勉強方法を勉強する」に近いノリなんだけれど、これって下手すると「それだけが目的になって達成感を感じてしまう」ことだったりするのね。自覚ある? ない? いやぁ、アタシには自覚あるぞ。のでね、「実を伴うべし」には意識的でいましょうな。つまり「そこのあなた、ほぉと感心してるだけでなく、実行しろよな」てこと。まぁ「CD に焼けやオラ」はちげーけどな。