「出鱈目」って、由来とは無関係の当て字っぽいよね、どうなんだろうか。
やりかけとか中途半端のまま、「飽きた」とか「忙しくなった」なんて理由で未完に終わってるネタってのがワタシのサイトにはやたらに多いんだけれど、最近やってた MeCab 関連ネタがひとまず満足したので、ffmpeg ネタを復活しようかと。
前にちょいと言ったけれど、「非常にバカげたシステムだが、そのバカな設計に起因するユーザの試行錯誤は、皆が皆やらんでもいい」というのを大きな動機として ffmpeg examples を書いてるんで、実例の数はこれは多ければ多いほうがいいんだよね、だから、今後もちまちま増やしていくだろうと思う。昨日はこっそりこんな追記してた。(付随してというか、Pillow の方も。)
で、「何が欠けていると思っていて、何を書くつもりがあるのか」について表明しちゃうと、楽しみに待たれちゃってそれは弱るので言わないけれど、何を書くのであれ、「リアルワールドへの適用の雰囲気をちゃんと味わえる実例にしたいのだ」のための「音」には相変わらず困っている、て話ね。以前これの一つとして OnlineSequencer.net を紹介したりしたし、あるいは「パブリックドメイン/Creative Commons (CC0が理想)」なアーカイブサイト(MUSOPEN や WIMA など)についても触れたりもしたし、TTS を使ったりもした。
無論「ちゃんと単純でちゃんと作為的」でないと説明しにくい対象、というのも多いので、「ちゃんとただのド、ちゃんとただのミ、ちゃんとただのソ」みたいなことも必要なんだけれど、たとえば「一定周波数差のゆらぎを追加する」という実例を見せたいとして、そういう相手の場合は「作為的で単純なもの」だけでなく「ほーらねこうなるんだぜっ」てのをちゃんと「実感」出来る実例も欲しいであろう、ということね。「エフェクト」の「やってくれること」だけ理解出来ても、「どういう聴覚効果がもたらされるのか」がちゃんと耳・脳で「理解」出来ないんでは、「あぁ、おいらもやってみたいのだぜ」とは思わない。(たとえばバイノーラルビートとかね。)
というような動機で、「random music generator」でググれば、いちぱつで:
なんというか、こういう商売やってるアタシが知らなかったのは「恥ずかしい」ほどの、「有名人」が作った「有名なもの」っぽいね、歴史も結構長そう。なんとなく Knuth を思い出すような人物だね。
MIDI なので利用がちょい面倒なのと、どうも 15~30秒の曲しか作れないっぽい感じなのがやや不満だけれど、ともあれ、こうやって選択肢が増えるのはありがたい。作られる曲もかなり「それっぽい」し、MIDI なので楽器とか割と自由にアレンジ出来るしで、なかなか良い、というかまぁ要するに「すげー」。そう、すげーよ、これ。(なお、WEB ベースしかないことは作者自身が自覚していて「プランはあるが現状難しい」と FAQ で説明してる。)
なお、WolframTones 以外にも結構ありそうなんで、WolframTones に飽きたら手を出してもみようかしらとは思う。
この話とは直接関係ないんだけれど、連想ゲームというか。「そういえば、楽譜を作れる TeX があったような…」と思い出しちゃってね。なんせワタシが使ってる(というか最近は皆が使ってる)のが TeXLive だもんで、これって「全部中壱」ですもの、入ってれば入ってるんじゃね? と思ったら案の定。
凄いは凄いんだけれどもね、なんというか「TeX の数式、かっけー」って感動するほどには美しい感じはなくて、うーん、今すぐ遊ぼうという感じでもないかなぁ、と思って、遊ぶのは保留にした。あれなんだってね、オーケストラとかに提供される楽譜って、「楽譜職人」という専門の職人がいて、非常に細やかに書いてるんだってね。それこそ作曲者の「感情」が伝わるように、みたいな、かなりの「芸術作品(とも呼べるほどの)」ものなんだって。無論一般人が目にする楽譜がそうということではないと思うけれど、ただ少なくともそうした良く目にする楽譜と較べて、少々「ちゃち」く感じてしまった。
ネタとしてはさ、こういうのとリンクさせると、本気でやればかなり面白いネタにもなりうるとは思う。思うんだけれどもね。
なお、「そういや楽譜を作れる TeX ってあったよな」と思い出したのは、サードパーティ製のフォントを使うというネタで TeXLive がバンドルしてるフォントを例にしたことがトリガー。