JRが熱心に展開している節があるデジタルサイネージ、これにはもともとは批判的にみていたところもある。品川駅が凄いことになっている。その前に転落防止柵を完備せぃ、とは誰もが思うことだろう。
ただこの感覚を見直すキッカケになったのは、東日本大震災である。駅に数時間座り込んでいたが、情報収集はもっぱらこのメディアからだった。電気もストップしてしまった被災地ではライティングシートのようなアナログなものが大活躍したそうであるが、電気さえ通じていれば、デジタルサイネージが災害用掲示板になる、と。なるほど、こういうときのためなのか、と。
こういった電子掲示板のようなもの、自宅でも近いことがしたくなる。
たとえばゴミの分け方、出し方:
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たとえばハザードマップ:
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これを「印刷して」貼ったりするのは、保守もなんだかんだ面倒であるし、貼る場所にも困る。せっかく電子データなのなら、電子データのまま使いたい。パソコンは作業をするためのもの、ワタシにとっては。だからパソコンではなく、テレビがいい。リモコンで手軽にみたいし。
自宅テレビは結構大きなもの(VIERA 42V型)なので、ストレスなくみれるだろう…。
ハードディスクレコーダ(DIGA DMR-BZT830 – 生産終了モデルです、念のため)のマニュアルを調べ、静止画を放り込めることがわかった。
ネットワーク経由は難易度高く断念したが、USB メモリーを直接入力に使える。ただし PDF は取り込めないので、Adobe Acrobat や何がしかの変換ツールで JPEG に変換する。DIGA DMR-BZT830 が扱える画像形式は限られていて、多分 JPEG2000 がダメなんじゃないか。取り込めるが表示出来ない。
やってみると、まぁまぁ想像通り「良く」、期待はずれも少々。期待はずれポイント:
- 「フォルダ」の概念が希薄で、あまり自由度がない
- 表示順の制御は出来ない(ランダム順もない)
- 大きな画像は縮小表示か回転するしか「拡大表示」の選択肢がない
- 回転は一枚単位でしか出来ない(一括操作できない)
電子掲示板のような利用ではなく、BGVのようなスライドショー的な使い方だとしてもこれは融通が利かないと思う。家族写真を大画面でスライドショーしよう、なんて向きにも、ややストレスなんではないかな。
良いのはやはり手軽さである。DIGA DMR-BZT830の場合は録画中には操作出来ない(ネット機能なども)けれど、そんなに2つのニーズ「テレビ・録画ビデオを見る vs ゴミの分け方、出し方をみる」は頻繁にかぶるものではないので、別に苦にはならない。また、パソコンではないので、パソコンで作業状態維持しながらリモコンでテレビで見れる。そもそもが「紙を探す」「貼ってある場所まで行く」必要がないし、パソコンの中身の発掘作業もいらない。
こんなテレビの使い方を考える人は、もしかしたらそんなにいないかもしれないけれど、結構お奨めです。(ただし過度な期待はしないように。)