お疲れ気味。
サイエンスゼロが4月からリニューアルした話。眞鍋かをり時代から結構みてるし、ここ何年かは一応毎週録画だけはして、タイトルから面白そうなものだけ観る、なんて視聴スタイル。たま~に大学時代の知り合い(向こうが覚えてるとは限らないが)が出たりもするのも面白かったりもするし。
こじはるこじるりかぁ、と最初は警戒した。嫌いなわけじゃないけどあまりに露出が多くて食傷気味でしょう?
けど、この新体制、面白い。これまでと随分趣が変わったのが、視聴者参加型が増えたり、サイエンスゼロ発信の企画が出来たこと。特に後者がサイエンスゼロ的には目新しくて、従来は「巷の科学の最先端紹介」が主食だったのだが、ちょうど鉄腕 DASH みたいなことをしはじめた。第一回なんかがそうね。
それと、これまでのナビゲーターは「賢くないフリ」をしてたのかそれともほんとにそこまで賢くないのかは定かじゃないけれど、とにかく「一般視聴者の寄り添った」バカなフリしたナビゲーターたちだったのね。よくも悪くも「あぁそうなんですね! すばらしいですね!」と、彼女達は「新鮮に驚いてみせる」ことに徹してきたように思う。
が、こじはるこじるりは違う。ちょっとかなり視聴者の先をいく反応をする。芸能人は「学がないけど頭が良い」(頭の回転が非常に速い)人たちが多く、普段からこじはるこじるりの頭の良さはわかるが、サイエンスゼロでオレ的にますます株が上がってる。(食傷だろうが認めるべきところは認めるべきだ、てか。)
ひょっとして学もあるのかしらね、とも思うが、やはり相当頭がいい、この子は。毎週びっくりする。
まぁ「視聴者によりそった、バカなフリ」も悪くはないんだけどね、NHKスペシャル『電子立国日本の自叙伝』での三宅アナがね、非常に良かったんだよね。「われわれバカな視聴者」が思うところを言ってくれるところがね。けどこじはるこじるりみたいなのもすごくいいね。(この感じ、ブラタモリのタモリをみてるのと似た感じかも。)
そのサイエンスゼロの前々回が「量子コンピューターでも解読不可能!?新しい暗号誕生なるか」だった。
サイエンスゼロに限らずこういった科学番組で困るのが「わかりやすくしすぎてわかりにくい」(要約しすぎてるか要約のピントがずれてるかとかね)ことなのだが、 今回の「量子ビット」の説明が全然理解できずに困った。
サイエンスゼロでの説明は「0 と 1 の両方でありえるので 2量子ビットでは 2^2
だ」とかなり途中の思考過程をはしょった説明をしていて。むか~しはじめて量子コンピュータの紹介を何かで読んだときに、「1bit が 0, 1 以外の値をとり得る」という(間違った)おぼろげな理解をしてしまったことも関係してるが、「古典2ビットなら 2^2
で量子2ビットなら 3^2
てことじゃなくて?」と思ってしまったのであった。
まだ完全に腑に落ちてはいないけれど、「正規直行」「複素数」あたりのキーワードを見つけてなんとなくおぼろげな像はみえてきたのだけれど、そう、まさに「複素数」の意義からの類推がよさげなのね。
複素数の理解て、3次元を2次元に写像する話に通ずるのは理解出来る? 例えば大きな時計を真横から撮影することを考えてみて欲しい。この際時計の針は「右側に向かって長くなっていく、ある時間になると短くなり始め、いずれ点になり、そこから今度は左に向かって長くなっていき…」とみえるでしょ。けれども3次元的にはこれは「円運動」をしてるわけだね。この例での「真横からみる」「実際は回転している」を real, imaginary で一撃で表現するのが複素数だ、という言い方が出来る。
この量子ビット、複素数と実世界のマッピングとの対応に似てるんじゃないかしら、てことね。たぶんそうだと思うんだけど違うかなぁ? (いやさぁ、「0 でも 1 でもありうる」なんて観念的なことだけ言われたってわからんてば。)
橘病。
病気だ病気。見飽きないわぁ。おんなじものを延々連続再生しててもまったく飽きなくて、なおかつ「視聴を途中でやめる」ことがまぁ出来ない。あまりに気持ちが良くて。
彼女・彼らをみていると、そうだよな、音楽って本来こういうものだよな、って思ったりもするんだよね。人間としての最も原初的な意味での音楽の楽しみってさ、もともと「音楽」という「専門化」なんてもんはなかったはずでしょ、「歌えば気持ちいい、楽器を演奏すると楽しい、踊ればもっと楽しい」。今でも世界各地に残る民族音楽なんてみなそうだ。いつだって歌と楽器と踊りは一体だったのであって、これはもうまさにそれ。
振り付けがね、これは生徒達自身が考えたものなんですと。同じ楽曲のものなら、先輩達から受け継ぎ年々改良してるんだって。なんというかねぇ、そういったバックボーンを知らなくても感動すんだよね。「そう、この音ならこの振り付け」と、なんかいちいち納得する。
あとねぇ、「動きながら演奏」してるわけだから、息継ぎだとかあるいはベルの向きだとかで、「動きのまんまの音がする」のが生々しくてねぇ、いいんだわ。動画によってはかなり近い位置から撮影してるのも多いので、息継ぎの音もきこえるし、当たり前だけど「その動きの音」なわけ。み~ぎ、ひだり、み~ぎ、ひだり、とフルートを左右にふる振り付けなら音もそうなるってこと。こういうのを「動かなければもっといい演奏になるはずなのに!」と考えることも出来るだろうけれど、これはこれの良さだよなぁ、と。
「響け! ユーフォニアム」と橘病で知った物・事たち。
吹奏楽とは縁もゆかりもない人生を送ってきたので、無論「ユーフォニアム」なんて楽器があることすら知らなかった。世間的にもそうで、関ジャム~完全燃SHOWの管楽器特集でも「マイナー楽器」として紹介されていた。(そして「響け! ユーフォニアム」の影響で人気になってきてることも触れてた。)
あと、ずっと何かしらのパレードなんぞで実物もみてたし「ちゃんと認識していた」のに名前を知らなかったもの。「スーザフォン」。これほど馴染みがあるのに名前を知らなかった、これまで。まぁ興味がそれほどないものなんてそんなもんだろう。
ほかマーチングに関して知った言葉たち:
- ドラムメジャー
- (カラー)ガード
- バナー
ドラムメジャーなんぞ知ってる人には常識なんだろうけどさ、ワタシら「知らない人」は普通に「指揮者の子」みたいに言っちゃうもん。(カラー)ガードも「旗とボンボリの子たち」だし、バナーは「先頭の旗の子」で普段はいいもんねぇ。
ていうかさ、ドラムメジャーが持ってる棒は指揮棒と言っていいの? → メジャーバトン、だって。