爆笑を禁じ得ない、的な。
fedora 26 (Xfce spin) を VirtualBox にインストール、の至極個人的メモでのインターネット検索では、アタシは chrome を「英語設定」にしとるんで、日本語のノイズがヒットしなくて大変快適だったんだけれど、無論英語のサイトにだって「アホ」な情報はワンサカ転がってる。
笑っちゃったのはこれ:
突っ込みどころ満載でなぁ。あぁ…こういう最も基礎的なこともわからんまま Unix についての情報発信をしちゃう人たちもやっぱいるのね…。
まず一つ目としては「chmod」な件。
「実行権限の付いてないものを実行したい」て場合、最初に考えるのは「おぬしは何者ぞ」を調べることね。file コマンドでもいいし、テキストエディタで開いてみてもいい。でそれが「シェルスクリプトだ」とわかれば、実行権限なんか付けんでよろしい:
1 localuser@localhost: ~$ sh VBoxLinuxAdditions.run
「馬鹿の一つ憶え」なのかね、実行権限を付けないと動かせないと思い込んじゃってるのは。わかってやってるんだとしたら単に教育によくない。「配られたものに実行権限が付いてない」場合にマニュアルで実行権限を付けるのは、「それが誤りじゃない限りは」やめるべきよ。作者は意図があってそうしてるんだからさ。セキュリティ問題の考慮の場合だってあるんだから。
けどさ、おそらくこの動画の作者としては、「こうやって実行するんだぜっ、どーだぃ、いい情報だろ?」てことなんじゃねーの、と思うわけよ。だってさ思わん? こんな情報、fedora 26 (Xfce spin) を VirtualBox にインストール、の至極個人的メモで書いた通り「テキストだけで一ページ以内」で説明出来るもんなんだぞ。動画で説明するほどのもんじゃなかろうよ。それをあえて動画にしてるってことはやっぱし、「chmod がカギなんだぜっ」と言いたいんだろうなぁと。(だってどうみても ls -l な説明が長いもん。「ほら、実行権限付いてないんだぜっ」て一所懸命説明しようとしている。)
なお、fedora 26 (Xfce spin) を VirtualBox にインストール、の至極個人的メモ で使ったものでは VBoxLinuxAdditions.run は元から実行可能ビットは立ってた。ので仮にワタシが「実行しかたを知らない人」だったとしてもこの動画は何の役にも立たなかったはずである。
なおついでだから
1 localuser@localhost: ~$ sh -x VBoxLinuxAdditions.run
なんぞも憶えとくとえーぞ。シェルスクリプトのデバッグの基本な。たまに configure スクリプトなんかでも
1 localuser@localhost: ~$ sh -x ./configure
すると便利なことがある。結構何の出力も出さぬまま長時間返ってこないことが多くなってきたからね、最近の configure。sh -x でトレースしておけば、「少なくとも元気に頑張ってる」ことがわかる。
あとこれは実際に同僚を観察していてもずっと気になっていたことなのだが、「bash のような補完が優秀なシェル」を前提にする限り、「そんなに cd せんでもよろしーがな」と思うのな。特にこういう説明動画だと「cd してるの図」を眺めてるだけで迷子になんぞ。こんなん bash の補完任せに「今いるとこ」からダイレクトにスクリプトを指す説明の方が遥かにシンプルでわかりやすい解説になるはずのぞ。
あとやっぱし「管理者権限を持たせたユーザによる sudo」を基本に考えて欲しい、現代では。su で root に「なりきる」のは危険である。せっかく先人が努力して sudo を「デファクトスタンダード」にしてくれたんだから、sudo 使おうよ。これも基本中の基本と思うぞ。(とはいえワタシが初めて Unix を使った時代は sudo なんてものは「標準」ではなかったよ、無論。わざわざ sudo をインストールしてたのだ。)
なんつーかさすがこんだけやかましい BGM を付けて発信するだけのことはある。(あまりにうるさいんで mute 状態で埋め込んだが、興味あったら音出してみれ。)