getclip、putclip 復興…?

PyAV 検証してたら疲れてきたので、息抜き。

「cygwin にあって MSYS にないもの、それが getclip、putclip」。

ワタシが cygwin ユーザだったのってそれこそ 1998 年からの多分8年くらいで、仕事環境がガラっと変わったタイミングで「デカ過ぎて引越ししづらい」「持ち運びも出来ない」ことから MSYS に乗り換えたわけなんだけれど、無論乗り換え初期は getclip、putclip がないことに腹を痛め胸を痛め、「だったら自分で作っちゃうか」なんてことを頑張ってやっていたんである。

ただ、どういう心境の変化かは知らんが、ここ数年以上、これのお世話にならずに過ごしてた。自分でも良くわからない。別に普通にマウスで選択してコピー、とかで済むけれど、putclip 使えば少しは楽になるような作業、結構してたはずなのにな。

で今なんでこれを思い出したのかは…ここらへんの話からの流れ。ディスク整理中に残骸を見つけちゃったのね。

で、ふと思ったんだけれど、アタシがかつて書いて使っていたものは「py2exe 前提だった」ということだけでなく、良く考えたら PyWin32 も前提にしてたんだよねぇ。そこで気になるのが「今でも PyWin32 なわけ?」てこと。

個人的にここんとこめっきり PyWin32 のお世話になることがなくなって、というか「皆無だ、皆無」。だからインストールされてなくても全然日常生活に困らない。かつては MS Excel の読み書きなんぞをするのに便利だったもんで、それを理由に入れてたと思うけれど、今は Excel 操作したいなら別のもの使うもんなぁ。

そういうわけで「PyWin32 に依存せずに書けるはずよね、今更だけど」と思った、て話。ctypes で書けるであろ、と。自力でも書けそうな気もしないでもないが、面倒だからググっちゃえ…。

と思って探したら「思わぬこと」を知った…。

え? Windows XP からは clip コマンドが同梱されてる??

ぜっんぜん知らなかった。

そういうわけで、putclip については、そもそも自作する必要がないのであった…。

で、getclip なんだけれど…、cygwin でお世話になってた時分から、putclip は多用しても getclip を多用していた記憶はなく…、えーっとこれ、いるんだっけ? 使い道が思い出せないぞ。まさかシェルスクリプト内で「クリップボードを参照」すんの? なんかそういうユースケースあったっけかなぁ…?

てわけで getclip も「いらん」て結論に。

ただ、「Python プログラムからクリップボードを参照したい」というニーズはないことはないのかもな、とも思う。きっとその場合、「クリップボードからもコマンドライン引数にも」という数ある入力のうちの一つ、という使い方なんだろうね。改めて調べたら Tkinter を使うのが一番楽だぞをらぁ、ctypes なんぞ overkill だぁしねやごるぁ、てな青春の主張を見つけた。個人的にはどっちが牛刀かなんか較べられんのじゃないかとも思ったりすんだけど。興味あったら これとかこれを参照。