11た、win 11ている

あと9日で戻したいと思うかだが、今のところそれはないのではないかという予感。

発端は Docker への興味である。そこから、その前提である WSL そのものがステキだと気付き、「Windows 11 に乗り換えたらもっとすげーことに」と知った、というのが先日のネタである。そして、おとといの晩決心して…。

「いざ、11 にアップグレードするぜ」と決心した流れはリンク先にも書いたが、繰り返しておく。

「linux GUI を WSL2 で動かすには Windows 11 でなければならない」というだけでは、ワタシは「次の PC を買うまで待とう」と思い続けてたかもしれない。けれども、ちょっと調べてみたら「安全にアップグレード出来る該当 PC のハズだ」と Microsoft と HP から認められているらしい、ということがわかり、なおかつ「Windows 10 Home だと 11 にアップグレードしたら二度と戻せない」という情報がなんとなくガセに思えたこと、「10日以内なら安全に戻せる」ことを Microsoft は「条件を付けずに」説明していたことから、あまり怖がる必要はないと思った、ということ、そしてワタシ固有の事情として「今のワタシの Windows 10 環境が結構至るところ壊れてる」ということが決定打だった。

「Enable Verbose or Highly Detailed Status Messages in Windows 11/10」の話でも書いたけど、ある日のトラブルを境に、ワタシの Windwos 10 は、「起動に30分とか一時間かかる」というとんでもない状態になっていたのだ。なぜ措置せずそのままでも耐えれたか、てのは、単にワタシがほとんど再起動せずに常時起動で使ってるから。せいぜいスリープにしかしない。てわけでそもそも「慣れている快適な Windows 10 を壊して 11 にするなんて怖くてできない」みたいなマインドには絶対にならない。起動以外でも IME の致命的な使いにくさなど、愛せない要素満載だったので、「11 にしたら良くなったりしないかしら」と期待することが出来た、てことね。

乗り換え作業が「ある意味で大変だった」話はWSL の話の追記にちょっと既に書いたんだけど、16日深夜の福島県沖地震に伴う東京23区全域の停電にハマっちゃったのよ。そもそもがあまり恵まれたネット環境は使ってないので、ダウンロードはとてつもなく時間がかかるのね、確か20時くらいに開始して、「ダウンロード中…6%」のあたりで停電にハマったんだったと思う。結局 11 への乗り換えが完了したのは、昨日(17日)の夕方。

そういうわけで、今 Windows 11 を使い始めて二日目なんだけれど。

まず真っ先に言えることは、「起動に30分とか一時間かかる」が完全に解消され、数分で起動するようになった。また、どうやら IME がかなり改善されているらしい。というか正確に言うと「Windows 7 時代の使用感に戻った」という感じ。それこそ「毎秒ストレスを感じる」というほどに Windows 10 では不愉快な動きをしていたのだが、今のところその片鱗はみえてない。というわけで、まだ二日目だけど、はっきりいってこれだけでもワタシにとっては「時間はかかったが、乗り換えた甲斐があった」。今のところ「大満足」になりそうな予感である。

発端の「WSL2 on Windows 11 なら linux GUI を動かせるようなので、cartopy がフルで動かせるかもしれない」については、これに追記した通りで、昨日いくつかトライしてダメだったものの、Hyper-V 対応 VirtualBox + Fedora 35 Workstation での経験から戻ってきて fedoraremix でやり直してみたらまったく問題なく動いた、という、とてもハッピーな結末を迎えられた。いや、こいつぁいいや。

「WSL2 で linux GUI を動かす」が快適か、というのについては、正直あまり期待しないほうがいいと思う。動作する場合も「とにかく動かせる」というだけのことが多いので。そりゃ色々フォントの設定だの dbus の設定だのあることが多くて、それが完全にセットアップされてるわけではないみたいだからね。(公式の例になってる gedit を動かしてみればわかる。)まだまだ玄人向けかなぁとは思う。思うけれど、「20年前の文脈で言うところの玄人向け」よりはずっと簡単なのは確か。VirtualBox で linux を使うのに慣れている人には確実にオススメ。軽いんだよほんと。

WSL 関係なく「そもそも Windows 11 の使用感はどうか」についてワタシはほんとに一つだけはっきり言っておきたいんだけど、「ネットの情報は大袈裟過ぎ」てこと。あまりにも変化が少なくてワタシはかえってビックリした。Windows 7 から乗り換えるならともかく、10 からの乗り換えだと、初めは何が変わったのかわからないほどに、見かけの変化は小さい。細かな改善で最初に気になったのがエクスプローラの右クリックメニュー。スッキリして使いやすくなったと思う。従前から「名前の変更」へのアクセスの煩わしさが気になっていたのだが、これなら素早くリネームできろう:

「プロパティ」にも素早くアクセス出来るのもなおヨシ。基本と詳細の多段にメニューが分かれたということなんだけど、場合によってはこれが鬱陶しいこともあるだろうね。たとえば「アプリケーションから開く」は「その他のオプションを表示」しないと出てこない。惜しむらくは「右クリックメニュー」であって、「コンテキストメニュー」ではないこと。[App]ボタンだと従来のメニューがイキナリ出ちゃうんだよねぇ。そういうもんだと諦めるしかないかしらん。

とても地味かもしれないが「格段に」使いやすくなったと感じたのは「新規作成」へのアクセスのしやすさ:

画像だけだとピンと来ないかもしれないが、エクスプローラのウィンドウがアクティブになると「新規作成」ボタンにフォーカスが行くのだ。最初は面喰らったが、よく考えたら、それでいいと思うんだよね、おそらく高確率でそうしたいだろうから。プロパティ、名前の変更、新規作成、と、日常で最もよく使うものたちに素早く到達出来るようになってるのは、とても印象いい、てことさね。(ただし、これは Windows 10 もそうだったのだが、キーボード操作だけでファイル一覧のペインに移動するのが難しいのだけはどうにかして欲しい。これがあるので「新規作成を押しやすい」は改善として目立たないどころか、改悪に見える人もいるかも、とにかく真っ先にアクティブになるので目立つのよ。)

スタートメニューは確かに結構変わってる。けどワタシは Windows 9x 時代からこのメニューに期待したことなどないので、ワタシにとってはどうでもいい。でも使いやすいように思うよ。少なくともワタシは Windows 10 のは Windows 史上最も使いにくいと思ってた。けど 11 のこれはそうは思わない:

今のところ「大きな不満」は見つけていないんだけど、「小さな不満」は少しある。「Alt + TAB」でのタスクサーキュレーションで、どれを選択しているのかが識別しづらくなってることね。黒の目立たない枠が、とてもわかりにくい。もうちょっとわかりやすくして欲しいかなぁ。あと、関連付けが全部クリアされてるのも地味に鬱陶しい。これはきっと「アップグレードだから」よね。Windows 10 時にカスタマイズしてるやつが全部改めて質問される感じ。まぁ大量にあるわけではないからいいんだけどね。

そんな感じ。ワタシの Windows 11 生活は、どうやら順調にスタートしたらしい。この調子なら 10 に戻すことはないと思う、ワタシは。

なんというかねぇ、「Windows 11 になってこんなに変わったぜっ」と言えたほうが普通の人は惹かれるのかもしれんけれど、「全然変わらんから安心して乗り換えろ」て言う人が一人くらいいてもいいよね、と思う。そして「変化が地味」だとは言え、PC に詳しい人ほど驚きそうなこれ:

何かつーと、Windows 版 emacs と、linux X Window System 版 emacs を同時に動かしてる。これが WSL2 でも Windows 11 にしないと出来ないこと。これを理由に乗り換えるという人は、いわゆる「一般人」だと少ないのかもしれないけれど、是非「ソフトウェアエンジニア」かそれに近い分野の人々は、これを理由に Windows 11 へアップグレードすることを検討したらいいと思う。