令和まして読んじゃいやん

令和最初の「読むな」シリーズ。アニメ話オンリー。

今期はありがたいことに、アニメは多分「まぁまぁ豊作」てことになるんだと思う。結構楽しんでいる。(というか前季がヒドすぎたってことか…。)


楽しんでる、といいつつ、真っ先に「びみょー」と思いつつ観続けてる2つの話から。「びみょー」の意味するところがね、ちょいと切ないところがあってだな、どうしても最初に言いたい。

その2つは、「この世の果てで恋を唄う少女YU-NO」と「消滅都市」の2つ。なぜに切ないのか。そう、この2つ、期待度が最大の2つだったのだ。前者は「シュタインズ・ゲート」の MAGES. 原作だから。後者は「花澤香菜」だからてのと、半年くらい前だったかにゲームの方の評判を聞いてたから。テレビでの紹介だったと思うんだけど、「急上昇検索ワード」的な紹介だったかしらね、その際は、あたしはそれほどゲームをやらん人だから「そうか、今こんなのが流行ってるのかぁ」と思ってた。

観始めるとともに、「観ない理由が見当たらない」というほどに、キャストがやたらに豪華(というかワタシに馴染み)だったりするし、題材も「シュタゲが好きなら」好きなはずのもの。だから観続けてはいるんだけれど、申し訳ないけれどどっちもまったくノレない。

特に「YU-NO」の方。こっちはキャラクターデザインがワタシの好みから最も遠いし、そもそもね、「これはシリアスものだからシリアスに観ろやっ」という幼稚な演出がそもそも気に入らないし、キャラクターがあまりに魅力に欠ける。「亡くなった菅野ひろゆき氏の代表作」なんてことを言われると、義理でも観てやろうか、という気分になってしまうのが余計に厄介、素直な気持ちで観れない。てわけで結局義理で観続けてるが、ハードディスクには2週分しか残してない。

消滅都市は YU-NO ほどではないのだけれど、とにかくいちいち響かない…のはなんでだ。これも「シリアスに観ろ」演出は気にはなるけれど、キャラクターデザインは嫌いなものではないし、「花澤香菜」はやっぱりいいわけで。でもやっぱり「義理」感拭えず、大変困っている。ゲームの評判がかなりいいみたいだったけれど、このアニメから「原作は面白いに違いない」と思うのもちょっと難しい感じ。これはなんだ、アニメが悪いのではないのか? 原作ゲームを知らんのでなんともいえんけれど、ひょっとしてかなり大事なとこオミットしとらん? 毎度説明不足な感じが気になる。


というわけで、4月が始まってから「最も期待した」2つがまったくダメ。

かわりに。今季はまったくノーマークだったものたちに、割と当たりが多くて。


その前に、新規もの以外のものから。

実写版映画化記念として、今「チア男子」をやってる。2016年はまだワタシはアニメに夢中になってなかった時期なので、今はじめて観てる。朝井リョウに聞き覚えがあると思ったら…、あ、「桐島」の人か。こういうのは素直に観れて好きですわよ。

あとね、前季で「一つも観るべきものがない」なんて言ってたけれど、実は「どろろ」を観ずにディスクに溜め込んでた。難しいんだよね、古典のリバイバルって。観るのに勇気がいるというか。んで5月に入ってからやっと一話から一気に。をぉ、いいよこれは。こんなに現代的なのに、ちゃんと「手塚治虫」なのね。なんの作品だったか忘れたけれど、「主人公以外が全部別物」という残念な作品でガッカリした記憶があって怖かったのだけれど、これは「手塚治虫のアニメ」としてちゃんと観れる。

「キルラキル」はワタシは新規ものだと思い込んでたが、どうやらこれは再放送? 「中島かずき」とあるが、あの劇団新感線の「中島かずき」なのかな? これはさ、もう「永井豪」そのもの、だよね、楽しいったらないわ。エロというよりは「えっち」な感じが昭和風でもあり。再放送だろうがワタシにとっては初なので、という意味だと、今季のベストだったりする。


さて新規もの。

まず今季は「抱き合わせ販売もの」がなぜか当たり。2つ。「ふたばにめ!」(超可動少女1/6/女子かう生/ノブナガ先生の幼な妻)と、「川柳少女/見だらな青ちゃんは勉強ができない」。この5本のうち「超可動少女1/6」と「川柳少女」がいい。後者はまぁ「花澤香菜」「矢作紗友里」がまんま「まゆりと真帆」てのも(あとついでに「ひそねとまそたん」の久野美咲)あるのだけれど、内容も楽しい。同じく時間が短いアニメで「なんでここに先生が」も結構楽しめるわけで、つまり15分ものが3本当たりなわけなのよ。

「キルラキル」は再放送なので、ということならば、「鬼滅の刃」がベスト、かな。まずなによりキャラクターデザインが好きだ。内容的にも好き。予告が毎度カワイイ。

少女マンガちっくな2つ、「この音とまれ!」と「明治東亰恋伽」。前者は媒体が「ジャンプ」系みたいなので、少女マンガではないのかもしれんけれど、「ちはやふる」を観てるのとおんなじ感覚で観れよう。というか好き。というか種崎敦美、ほんと大活躍なのよね、毎季だいたい3~4本には必ず登場する。後者は MAGES. なので、ということで「危うく YU-NO」なところだけれど、これはナゼか割と観れる。まぁ夢中になるほどではないけれど、少なくとも嫌いではない。

もうひとつ少女マンガな「フルーツバスケット」は、これは正真正銘の少女マンガにして、本来ならばワタシの主食とは違う方の少女マンガ。そうなんだけどこれは観れる。毎度思うんだけど、「観れるやつ」と「観れないやつ」の境界線がいまだに自分でよくわからない。

本来なら避けそうな「八月のシンデレラナイン」は、これも「夢中になる」ほどではないし嫌いなところもあったりもするものの、「観れる」。少なくとも「当たり」とは言わないけれど外れとも言えないし、少なくとも「嫌いだこれは」にはならず、どちらかといえば好き、かな。

「Fairy Gone」は P.A.Works だから、ということではなくて、なんとなく初回の印象が良くて観続けてるが、今のところ悪くない。キャラクターデザインは一歩間違えば「嫌い」になりそうなラインなのに、むしろ好き、なのはさすが P.A.Works、てことかも。

「ぼくたちは勉強できない」は、まぁいわゆる「見逃しても全然悔しくない」タイプの、だけれども一期一会で楽しむ分には十分楽しい、て感じか。これも本来ならそんなに好きなタイプのアニメではないんだけどね、観たら観たで楽しい、てことな。


なお、期待度が高い「ガンダム THE ORIGIN」はまだ溜め込んでるだけで観始めてない。ファースト以外は楽しめてなかったガンダムシリーズだが、安彦さんそのもの、なので多分楽しめろう。

2、3話くらいで切った4本くらいがあったんだけど、しかも一つは「一期一会で楽しむ分には」のやつがあったんだけど、どれだったか忘れた。確か「毎度おなじみ」な既視感を避けて切ったんだったと思う。そんなに悪いもんではなかったと思ったはずなんだけれど。(あとちなみに「深夜のオカルト公務員」は一話の録画に失敗して切った。面白そうだとは思ったんだけどね。)

てわけでなんだかんだ、今季はやたら視聴続けてるのが多い。「3本生き残ればいい方」なスタイルのワタシとしては、これはかなり多い。といっても2017年末からの統計だからアレだけどさ。