読んだらダメなのねん

技術ネタがご無沙汰ですまんの。こんなん気分の問題なんで、そっち方面期待の人は気長に待ちなはれや。

ポジティブネタとネガティブネタを一緒に書くのは若干いやな気分もするんだけれど。


先にネガティブネタ。

遅ればせながら「けもフレ騒動」なんてのを知る。なんというか…、一般市民のレベルで普通に生活してる限り、問題になってることすら気付かんぴーぽーの方が多い気がすんだけど、気のせいか? メディアで大騒ぎしてた記憶もないしなぁ? saku saku の「四角いほう」騒動から「帽子ネコ」た例のアレを思い出しちまったじゃねーか。

けものフレンズって、そもそも興味自体持てないタイプなんでよくわからんのだけれど、おおきなおともだち向けなのか子供向けなのかどっちなんだ? 子供も楽しんでたんならさぁ、少しは子供が可哀想だ、とか思わんのかね? 大騒ぎしたおおきなおともだちどもがキモいとか言う気持ちはいちいちわかるが、そういうアンチが目立てばこちとらどっちにも共感出来んわ、黙って気持ち悪がってればいいのに、なんてことを思ったりする。これはなんだ、沈静化したのかしてないのかどうなんだ、よーわからんわ。

数日前にもちょろっと書いたけど、わたしゃ基本的にないーぶなんであって、いちいち傷付くつーか気分悪くなるわけね。なかなかこうしたことを全部をみなかったフリが出来なくて弱る。よー考えたら「日本語検索をしない癖」てのも、これへの防御策としても悪くないのかもな。英語なら対象はどっちみち対岸の火事だからな。

なんにせよネットでの「つながり」なんて、元から妄想なんだからさ、そこで結束しようなんて思うなや。考えてもみろや。誰も止めてくれないんだぞ? 誰もおぬしの心配なんてせぬのぞ? てのを、「騒動の渦中のおともだち」にもアンチにもどっちにも思う。同列にしか見えんちぅの。


一気に気分を変えて…。

これまで結構「萩尾望都」について、名前しか出してない気がするので、ちょっとだけ書いておきたくなった。ほかのブログなら「男が読む萩尾望都10選」なんて見出しで人集め出来そうなネタかもしらんけど、ワタシのブログはそーいうサイトじゃない(はず、たぶん)ので、ほんと軽く。

まず最初に、「男が読む」であろうがそうでなかろうが、「少女漫画」というものそのものはハードルが高い、ということだけは言っておく必要がある。女性でも少女漫画(というか少女趣味)が苦手な人は多い。ので、入り口に立つつもりなら、少しは覚悟した方がいいかもしれない。

ワタシは萩尾望都全著作の1/3すら制覇してないんで、ここで言うことはあくまでもワタシが読んだものの中で、という話。

まず、「最もとっつき易くてなおかつ男でも絶対(たぶん)面白いもの」。これはやはり SF ものから選ぶのが一番いい。入門書としてなら「銀の三角」をオススメする。まず本格的な SF である点、また、初期にみられる手塚治虫少女漫画的なタッチではなくもっとスタイリッシュな絵柄になり始めた頃の作品なので、たぶん絵に抵抗を持つ人も少ないと思う。また、少女漫画色がさほどない、少女趣味全開要素が薄い。ゆえ、男でもヘンなノイズなく素直に内容に集中出来るはず。

ただし「銀の三角」はやや長編(文庫版だと厚めの一冊)なのでもっと手軽に入り口に立ちたいなら、「A-A’」がいいかもしれない。絵のタッチは「銀の三角」と大差ない。「銀の三角」よりは少し少女趣味入ってる。小学館文庫(新版)だと、初出時期が異なる短編(「ユニコーンの夢」)も読めるので、そこでもっと少女趣味ってなんぞや、てのも少し垣間見ることも出来るので、入門書としてはある意味一番いいかもしれない。

なお、原作ものの「百億の昼と千億の夜」は絵に抵抗がある人が多いと思う(現在の絵柄になる少し前)ので、入門としてはあまりすすめない。内容的には文句なしの本物の SF だけれども。同じく「スターレッド」もなかなかの硬派 SF なのだが、これも初期の絵柄と若干多めの少女趣味に抵抗ある人がいると思うので、表紙の絵柄をみてとっつき難いようなら後回しでいいと思う。かなり面白いけれど。

このまま「SF もの」だけ突き詰めていくのが一番安心できるルートだとは思うけれど、そうではないもので最初に手を付けるとしたら? まぁ結局「ファンタジーもの」になっちゃうけど、「ポーの一族」にはなるんだろうね。そしてこれは、「銀の三角」をすすめたのとは全然毛色が異なる。まず第一に、初期の作品なので絵柄が合わない人が多い可能性が高い。第二に、少女趣味全開、である。「BL」と思う人もいる(実際そうかも)し、だとしたらそれだけで受け付けない人もいるかもしれない。だから基本的にハードルは高めなのだけれど、ただ、これにハマれたら、基本どの萩尾望都作品でも入れるはず。(つーかもしそうなれたらもう萩尾ファンである。)

SF ・ファンタジーものは80年代後半くらいまでが中心なので、そこらへんだけ読みたければ、その年代のものを中心に読むといい。その後の時期は、バレエものや日常ものが一時期続く。この時期のものもワタシは当然好きで、乙女ちっくではあるんだけれど、なんというか SF が中心の時代とは違って軽やかで、ちょっとにんまり出来る。けどまぁ「男にすすめる」ものとしてはさすがに…。ここらへんのものは、ほんとに好きになってからでいい。

同時期の SF ものも、80年代後期までのものと違って、バレエものに感じるのと同じさらっと感があって、そこがまた良かったりするんだけれど、まぁそういうのがまさに「女子っぺー」感じでもあるので、男に最初にすすめるものとしては向かないかなぁと。「海のアリア」「あぶない丘の家」なんかがそう。「バルバラ異界」は久しぶりの硬派系 SF ではあるものの、「海のアリア」「あぶない丘の家」系譜の、日常に近い系の SF なので、肩透かし感を感じる人もいるんじゃないかと思うので、これも(面白いけど)あとでいいと思う。

まぁ基本的にここで挙げたものを入り口にして、入れたならもうどれいっても大丈夫と思うので、これ以上はやめとく。ダメな人はやっぱし少女趣味が合わないんだと思う。その場合は無理せず諦めたらいいと思う。(たぶん最初に紹介の SF もの以外は合わない、て人が多い気もする。)


ところで、今回のこのネタを書くのに萩尾望都作品目録を眺めつつ書いてて、昨年から「ポーの一族」連載再開してることを今更ながら知った。うぅ、読みたい…。