54 件 / per day 翻訳すれば年内に終わる

果てしねー、と思うか、そうでもないと思うかはあなたしだいです。

Python 公式ドキュメント翻訳の、3.5 の進捗率は現在 87 %。「結構行ってんじゃん」と思うかもしれないけれど、未訳「数」にすると 5321 箇所。場所によってはかなり目立つところもまだまだ多い。

3.6 がクリスマスくらいを目処にリリースが予定されている。このため、たぶん年明けか、遅くともその半年後くらいには 3.6 翻訳がスタートするのだと思っている。3.x に入ってからはずっと「追いつけていない後追い」状態が続いていて、個人的にはいい加減この状態から抜け出して欲しいと思っている。つまり、「少なくとも一つ前の版の翻訳は日常レベルではまったく目立たない程度の未訳率」であって欲しい。

ということを考えると、「理想的には年内に「日常レベルではまったく目立たない程度の未訳率」」になって欲しいわけだね。けれども:

1 >>> from datetime import datetime
2 >>> days = (datetime(2017, 1, 1) - datetime.now()).days
3 >>> 5321. / days
4 53.74747474747475

てふわけで、一日 54 箇所程度訳していかないと「100% にはならない」。なお「What’s New in Python 3.5」だけなら:

1 >>> 185. / days
2 1.8686868686868687

5321 箇所、と言っても、全部が優先度が高いというわけでもない。例えば C API 部分なんかは 9割以上の Python ユーザにとってはどうでもいい部分だし、もっといえば C API ドキュメントを必要とするユーザは普通は初学者では全然ないしなんなら「英語でいいじゃん別に」と思ってる人々だ。なので基本的には pure Python 部分のリファレンスの未訳率を下げることが優先度が高いタスク。






毎度思うことなんだけれども。

翻訳に参加しときながらなんだけど、ワタシ個人は「~ は日本語情報ががない(/少ない/不十分)から NG」という発想自体が大嫌いで、英語読めやをらぁ、と言いたい、ほんとは。特にこれが身近な同僚や後輩から口に出されたなら間違いなくブチ切れてる。つーか人生損しとるってば、てことね。

けど「チームやプロジェクトの決断として」日本語情報の欠落や不備を理由に「ある何かインフラを選択しない」ということなら、まぁこれは多少しょうがないのかなぁとは思ったりもするのね。これは要するに「技術者のレベルが均質ではないから」ね。低い方に合わせざるを得ないんだよね、大抵。(最近は減ったがかつては「Python じゃなく Ruby」の決断理由の最大のファクターが「日本語情報」だった。)

そういうわけでそういった「おっさる通り」な決断をしてもらわないためにも、「公式ドキュメントの翻訳」というのが最も重要だ、と思うわけです。

てわけで。「手伝えや、をらぁ」。

見ての通りで「日に 54 箇所」は、いやぁこれは全然少なくないって。一つでもやってみればわかることだけど、翻訳脳はほかの色んな作業と明らかに別の脳活動になるので一個一個で結構疲弊します。自分のために英語読む/書く、のとも全然違うね。のでこれを「一人で」やるならもう「絶対無理」としか言えない量なんだけれど、参加者が増えればそうでもない「かもしれない」量。「年内」と言わずにもう半年猶予も考えるなら「日に 20 箇所」程度。これでも多いが、参加者が 5 人増えるだけでも全然違ってくる。

…ワタシもさ、「翻訳ばっかりやってる」なんてことは出来ないから、「毎日」なんて参加出来ないしそうするつもりもない、ので、今の参加率のままだとちょっと途方もないなと。