どうやって撮影したんだろう、という興味を持つ人は皆無だろうけど、これ、実は「スキャナ」で撮影した。これ:
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Fujitsu PFU ScanSnap SV600 # FI-SV600A 富士通 [ スキャナ] [PSR]
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SV600 は「オーバヘッドスキャナ」なので、ある程度は立体物の「撮影」が出来る。しかもカメラ位置が固定されたカメラのような使い方が、出来る。まぁただしワタシに限っては、ほかにカメラ的なもので良い物を持ってないことも理由のひとつではあるけれど。
「カメラだと思えば」欠点は、立体感を失ってしまうこと。けん玉を撮影するとこんなことになる:
なんだか不良品のけん玉にみえる。みえている側面も水平面にあると思い込むから?
それでもロープワークを示すくらいの目的には十分に使える(た)。ロープの上下関係・前後関係が伝わりにくいのは scansnap のせいだけではないけれど、それも多少はあるかも。
撮影では、見やすくするために白い紙を敷く必要があったのと、手でボタンを押したあと素早く撮影する体勢に戻るのがちょっと大変なことくらい。特になんてことはない。
なお、「撮影したまま」ではブーリン、クローブヒッチ、ラインマンズループみたいなものにはならなくて、もちろん加工はしている。
まずはファイル名が邪魔くさいので、一括でリネーム:
1 me@host: scansnap$ ls *.jpg | cat | awk '{printf("mv -fv %s %04d.jpg\n", $1, NR);}' | sh
次に撮影範囲が狙いよりも大き過ぎるので、ImageMagick で crop:
1 me@host: scansnap$ for i in ????.jpg ; do x1=800 ; x2=800; y1=150 ; y2=0; convert -crop $((3876 - $x1 - $x2))x$((2900 - $y1 - $y2))+$x1+$y1 $i _$i ; done
さらに画像サイズが大き過ぎるので縮小:
1 me@host: scansnap$ for i in _[0-9]*.jpg ; do convert -resize 50% $i _$i ; done
最後に、影やらなんやらでなんだかんだ「見にくい」ので、GIMP の「フィルター」⇒「芸術的効果」⇒「柔らかい発光」を全部にかけておしまい。
SV600購入の動機は、第一には「手書きを電子データにしたい」、第二には「領収書とかのこまものを手早く電子化して取り込みたい」であって、立体物を撮影しよう、なんて思いもしなかったんだけれど、やってみたら結構使えたのねぇ。フラットヘッド型のスキャナではこうはいかないでしょ。
もちろん「立体物も撮影出来るぞ!」を動機に SV600 を推薦する、ということには無理があるけれど、こんな使い方も出来ますよ、ってことで。