転ばぬ先の「発音記号」

ここんとこの英語熱でもって、ふと、「はて、このブログで発音記号を入力したくなったらどうすりゃいいんだろうか」との皮算用。

読める、読めるぞぉ。

[prisìpətéiʃən]

英文入力すると発音記号に変換してくれるサービスもあるのに、「自力で入力する方法」を探してみた。皮算用なので。

最初に emacs が IPA 入力できたのを思い出していた。が。あら…、見当たらない。Mule、は、「間違って IPA モードに突入してしまう」ほどに簡単に出来たと思ったのですぐに出来ると思ったが、今や情報すら見当たらない。どうすりゃいいんだ? ただこれ、入力できてもフォントがないので表示出来ない、なんてことになりそうね。ちょっと悔しい想いもあるから、いずれ調べようとは思うけれど、今回はパスしよう。

次に「そういやぁ、TeX で発音記号書けたっけな」と思った。あぁ、であれば、MathJax の可能性が。然るに WordPress の MathJax プラグインが扱えるかも知れぬ、と。が、素の TeX は「アクセント記号」など発音記号の「鍋の具」はかなり扱えるものの、IPA フルセット、ではないのか。「ə」がもう見当たりませんもの。で、TeX で IPA のための「TIPA」パッケージの存在を知った。TeX Live! には含まれてないかな…? 含まれてるなら「ワタシの」Sphinxからすぐにでも使える。今度試してみよう。

WordPress に直接に、となれば、オリジナルの TeX ではなく MathJax であることが必要だけれど、MathJax の世界に TIPA、は、よっぽどの需要がない限り登場しなそうだし、登場してもメジャーにはならないかもなぁ。

てわけで、TeX も今回はパス。ただしこっちは面白そうなので、後で遊んでみようと思う。

で最後に残るは、「普通に Unicode に頼る」。でもな。これはやだぞ:

んなマウスでプチプチやってれんわ。

てなわけで、いつものようにグーグル先生に「online IPA keybord」をお尋ね。あったあった:

慣れないと「なにこれ使いにくい」と感じるのはそう、「使いやすくするためのキーボードショートカットそのもの」のせい。普通のカット&ペーストやらアンドゥやら全滅でそのかわりに「Ctrl-z Ctrl-z …」で「Zカテゴリ」の発音記号が入力できるようになってる。

アクセント記号も初期状態で一部隠れているのがちょっと難ありで、「more」で可視にしないといけない。その上で「ì」「é」はこのボタンで付けた:

ちなみにボタンの水色のハイライトがなんだか鬱陶しいのだけれど、下にある「Reset button highlights」で消す。何が嬉しいんだろうこのハイライト…。リロードで消えれば気にはならないんだけど、キャッシュクリアしても生き残る珍しいタイプの頑固仕様なのがちょいとイラつく。

それとキャプチャ画像で見えてる通り、例えば Chrome では Ctrl-t で新規タブ追加になるので、このツールでは Ctrl-t は使えないことになる。諦めてそこはマウスを使うことになる、だろうね。(Chrome デベロッパに報告済だ、とのことだが、デベロッパのポリシーもあるだろうから、治ることを期待することは、あまり出来ないんじゃないかな。)

ところで[prisìpətéiʃən]だけれどもこれは「precipitation (降水量)」の発音で、これはワタシの手持ちの英和辞書「リーダース英和辞典」(初版第19刷)より。なんだけど英語のIPA発音記号変換の結果と表記方法が違うのよねぇ。何か流儀でもあるんだろか。それとも単に計算機上での技術的な問題?