QiitaとかStackOverflowに想う事

ワタシの作り方」にも書いた通りで、基本的にワタシは並以下の技術者なんであって、「深い」技術を知りたいなら、こんなサイトみてる暇あったら Qiita や StackOverflow を見てりゃいい、とワタシは思うわけだ。

特に Qiita はとても良いぞ、と、半年くらい前までは無条件に思っていた。読みやすいし質が高いし、と。

ただ、ある投稿とある事件をきっかけに、Qiita を「お奨めする」のに気後れするようになってしまった。

いや、誤解しないでね。今だって、大変質の高い投稿に溢れているし、質の高いことしか書かない寄稿者も多いのです。うまいことレベルの高い人たちを集められたのだな、と思う。

「ある事件」のほうについては、Qiita、k、騒動、の組み合わせで検索すればすぐに出てくると思います。(ワタシもこれに気付いたのは既にコトが終わって落ち着き始めて、「顛末をまとめ」る人たちが出てきた1月です。)

「ある投稿」の方は、あまりに酷い内容で、見つけてしまったときに、腹立たしくて怒りの記事を書いたんですが、なんかそういうの、このサイトに相応しくないかな、と思って、取り下げました。一日だけ上がっていたので、偶然見つけてしまった人もいるみたいで、いまさらですがゴメンなさい。(酷い、んだけどね、「誰が見ても酷い」なら、実害ないと思うんだ。だからどうでもいいかなと思ったのもあって。)

StackOverflow については、今でも良いのですけど、これは質問と回答の質が高い、ということではなくて、これ:

1 <a class="vote-up-off"
2   title="This question shows research effort; it is useful and clear">
3 up vote
4 </a>
5 
6 <a class="vote-down-off"
7   title="This question does not show any research effort; it is unclear or not useful">
8 down vote
9 </a>

が比較的うまく機能していることにあるんじゃないかと思っています。これで高評価になったものがきちんと目立ち、低評価のものはちゃんと目立たなくなり、なので、StackOverflow に騙される率は「まぁまぁ低い」。(尻切れトンボも結構あるけどね。)

Qiita は寄稿者の質任せ、だったのかもしれない、最初から。評価の仕組みは、「ストック」「コメント」の数、ってことになるんでしょうかね。それでも「ハイレベルな技術者たち」がこぞって集まったのは、ひとえに「プログラムを見せるのに相応しいデザイン」だったから、だね。だから今だって、良い記事に巡りあえれば、いつでも Qiita で見つけるのが一番良い。

最近の Qiita に何を感じるのか、といえば。「あぁ、人の数に比例してバカが増えてきた」というのと、あとは「Never まとめ」程度のことしか書けないなら Qiita でやるなよ、程度の、訪れるとガッカリする率が、圧倒的に増えてきた、ってことです。

このサイトのような個人ブログの場合はさ、「ワタシのスキル」を超えたもんなんかそうそう書けないんだし、見る人が見れば、すぐにどの程度のレベルかなんか、わかるわけです。だから自分のレベルに合わないと思えば、すぐに忘れてしまえば良いし、だいたいさ、検索からの流入なんかそんなにないわけです、つまりはそんなに簡単にはこのサイトは見つけてもらえない。実際それでいいと思うしさ、そんな程度のもんなんだし。けど、「情報共有サイトのスキル」というのはそう簡単には測れない上に、問題なのは検索にヒットする確率がとんでもなく高い、ってことなのですね。

Qiita の初期は正直奇跡かと思ったよ。検索にヒットした先が Qiita なら、「あ、大丈夫だ」と思っていた。けど今は…危ういよなぁ…。ここんとこ Qiita が引っかかっても「やった、Qiita だ」と思わなくなってるもん。

あのさ、例えば公式サイトのトップページ見ればわかるような内容をだよ、「まとめてみた」とかってさ、いったい誰の得になるん、と、思うわけです。Qiita には最近そのレベルのものが溢れかえるようになってきた。あぁ、なんて勿体無い。こういうのがまさに「悪貨が良貨を駆逐する」で、それが現在進行形で、しかもかなりの勢いで進みつつあるような気がしています。

なんでこのタイミングでこのエントリかって? ちょっとね、(イヤイヤ使っている)svn のこと調べたくて例によって Qiita にヒットして、かなりイラっと来たもんでな。んなもん誰でも知っとるわい、みたいなさ。なんでもいいんだけれど、「そこにしかないもの」「あなたにしか書けないもの」を書いて欲しいもんだ。

あ、思い出した。最近 StackOverflow で思わず噴き出してしまったのが2つ。一つ目。「この回答、なんで vote-down-off なんだよ、使えるじゃねーか」という趣旨のコメントがついてて、その元となった回答みたらさ…。質問への答えになってねーじゃん、と。案の定、誰からも相手にされてなかった。自演じゃないかな、と思った。なんだっけかな…。とんでもない規模の情報サイトだからさ、ありますよ、そんなん。あとさ、「count leap years between dates」でヒットするヤツ。これもなかなかにイカしてて、

1 return (year / 4) - (year / 100) + (year / 400);

に対して:

FYI: Last method is the same as “(year-1) * 0.2425″ if using doubles. :)

だと。これに

This is pretty fantastic! Thanks so much for sharing.

だもの…。お願いだから誰かツッコミ入れてあげて…。