花魁言葉の芝居と航空管制英語

「JIN-仁-」づいてるの、ここんとこ。

中谷美紀の花魁言葉を、「自然だ」と感じることは、まぁないと思うわけである。それ以前に、「自然な花魁言葉ってどんなだ」ということでもあり、誰も検証なんかできやしない。

花魁言葉って、言うなればエスペラント語のようなもんであって、自然発生言語とは違う。地方出身者のお国言葉の「正規化」である、これは。だからはなから「自然な花魁言葉」なんか、存在しようがない。

東京弁と共通語の違いはわかりますか。東京弁は、れっきとした「お国言葉」として存在しますね。あまり認識はされないけれど。対して「共通語」は。これは「教育によって整理されたもの」だけとは限らなくて。そもそもは、「東京に集中した地方出身者たちどうしがコミュニケーションを円滑にするために自然発生的に整理された言葉」ですな。

伊丹空港 UStreamでは航空管制官の航空管制英語を手軽に聞くことが出来ます。でな、多分英語が堪能な人なんかは「だから日本人の英語はダメだ」なんて言う人もいるのよ。けどね。これって言ってみれば「花魁言葉」や「共通語」と一緒なんだわ。コミュニケーションが円滑に進めばよろしい。かつ、「無線」特有の事情ね。シンプルかつ発話がはっきりしてないと、聞き取れやしないんだわ。世界は日本語と英語だけなわけでもなくてさ。韓国人パイロットにもスロバキア人パイロットにもブラジル人パイロットにも通じないといかんとです。

「JIN-仁-」からの連想ゲーム、以上。