ソフトウェア技術における著名人の死についての

正直言ってここ何年かで一番リアルタイムにショックを受けたのはJohn Hunterで、というのも、これを知ったのがほとんどリアルタイムだったから、というのもあり。

10年スパンでは、Richard Stevensだった。つい最近まで。

UNIXネットワークプログラミング〈Vol.1〉ネットワークAPI:ソケットとXTI

UNIXネットワークプログラミング〈Vol.2〉IPC:プロセス間通信

とても「誠実」なのが、とても大好きで、分厚いし読むのは大変な本なんだけれど、全く苦痛にならない、今でもなお名著と思う。さすがに現在進行形の技術にはもう対応出来ないけれど。

でな。さすがにここ4年の間にこれがアップデートされた。あー彼か。そう、彼です。


















































































何がショックだったってね。マスコミまでもが「Jobs死す」と大騒ぎする中、たった数日の間に亡くなった Richie が文字通り「黙殺」され、そしてアタシも全く気づきもしなかったこと。1年前だぞ、Richie が死んでいたことに気付いたの。

Without Steve Jobs we would have:
No iProducts
No over expensive laptops
Steve Jobsがいなかったとしたら、ワシらはこうだったろうね:
i製品がない
高価過ぎるラップトップPCもない

Without Dennis Ritchie we would have:
No Windows
No Unix
No C
No Programs
A large setback in computing
No Generic-text Languages
We would all read in Binary…
Denis Ritchieがいなかったとしたら、ボクらはこうだったんだろうね:
Windowsがない
Unixがない
C言語がない
プログラムがない
コンピューティングにはデカい停滞だったろうね
汎用のテキスト記述出来るプログラミング言語はなく、
きっと全部バイナリで読み書きするハメになったやも…

共感はするところはあるけれど、ま、言いすぎだわね。

Jobsが嫌いだ、なんてことはなく、なんらかの尊敬はするけれど、格別の興味はそそられないわな。まぁ日本で言う王・長島みたいなもんでさ、記憶に残る人、記録に残る人、がいるってこった。アタシには無論 Richie の死が、Jobs の何兆倍もショックでした、という話。