今日も雑談

8割超。

誰とは言わないが死刑について謎理論をぶっかました、とかで今騒がれている模様。

日本では8割超が「死刑はやむなし」と答えるのだそうだが、個人的にはその「死刑反対派の意見」の伝わり方がオカシイからこんなことになっとるんじゃないのかなと思ってる。

1. 死刑は,野蛮であり残酷であるから廃止すべきである。
2. 死刑の廃止は国際的潮流であるので,我が国においても死刑を廃止すべきである。
3. 死刑は,憲法第36条が絶対的に禁止する「残虐な刑罰」に該当する。
4. 死刑は,一度執行すると取り返しがつかないから,裁判に誤判の可能性がある以上,死刑は廃止すべきである。

今ワタシがみている論述では5.以降が続き、ワタシの意見はそこにあるのだが、「反対派意見」の代表的な根拠としてこの4.までばかりが上がってしまうのが反対派にとって不利であろうよ。これらの「根拠」、バカに見えないか? どれも「被害者感情に寄り添っておらず残酷だ、そういう意見を持つ貴様は鬼畜だ」と言われたら、その通り、としか言えんよね。ほんとにこれが反対派の主流なのか??

5. 死刑に犯罪を抑止する効果があるか否かは疑わしい。
6. 犯人には被害者・遺族に被害弁償をさせ,生涯,罪を償わせるべきである。
7. どんな凶悪な犯罪者であっても更生の可能性はある。

ワタシの意見に一番近いのは 6. だが、これに加え、「終身刑の方が死刑よりも遥かに残酷である」。死刑はワタシには「勝ち逃げ」にしか思えない。だから死刑は廃止すべきだ。これがワタシの意見。

一度もこのタイプの意見を聞いたことがないかい? それはヘンだと思わないか? かなり小中学生でも考えつく簡単な理屈だと思うんだが? つまりは、「反対派の意見」が極端に矮小化して解釈されて、この「矮小化された反対意見への反発」こそが「賛成派8割」という構造を生み出してやしないか? と。ワタシはそう思うんだけど、なんか間違ったこと言ってる?


ひとつ前で、マリマリマリーに今更気づいた、なんてことを言ってしまったが、何個も見てたら、実は前にもみて面白がってたことがわかった。おそらく本当に最初の出会いはこれじゃないかな:

マリマリマリーってさぁ、コントのネタとしての面白さはあるでしょ、たぶんバカリズムとか東京03とかそこらあたりのネタが好きならハマるネタであって、そういう意味じゃ割とオーソドックスで見たことがある新鮮味がないものとも言えるとは思うのだけれど、このチームが成功したのは、やはりこのアニメータを仲間につけれたことだと思う。この絵、「初期の江口寿史」風で絶妙にカワイイんだよね。

スタイリッシュかつ真正のカワイイを獲得していった中期以降の江口寿史ももちろんスゴイんだけどさ、「ストップ!! ひばりくん!」当時の、剥き出しのカワイイ、がね、今見ても凄まじいと思うわけよ。洗練する前から、本質的にカワイイんだよ、彼の絵って。狙ってんのかはわからんけれど、マリマリマリーのアニメータのキャラクターデザインはこの「初期江口寿史」に似てる(似せてる)と思う。少なくとも、好きだろうなと思うよ。背景とかもさ、「イラストレータとしての江口寿史」がよく描いてたそれそのものだよな、と思ったりする。

あとは、これはすぐにわかると思うけど、「声優」がプロでない、丸出し素人なのも、このコントには適していて、そこも面白さの一つ、なのか言うまでもないこと。


松本人志を返せ、というムーブがお盛んなのだが、そうしたムーブをする人たちとマリマリマリーって、相容れない気がするよなぁ。たぶんさ、松本シンパ勢って、マリマリマリー的なコントを強烈に格下に見てるんじゃないか説、知らんけど。

まぁもう「好きじゃない」を表明した後だから安心して言うけどさ、ワタシはさ、松本人志そのものの良しあしなんか知らんし、好きな人が好きならそれでいいんじゃねーの、とは思うんだけどさ、だけどよ、「取り巻きのお前らは大嫌い」だ。こういうのっていつでもそうだけど、「お前らの圧が心底イヤだ」。今そのイヤな部分を強制的に見させられてる感じでな、それがかな~りイヤだ。早く皆が飽きてくれるといいんだけど…。邪魔くさいよこのムーブ。


松本人志に関係するといえばする問題として、「自分が好意的評価をしていた著名人がやらかしてしまった場合」についての話。

ワタシは聖人君主なので、そういう問題を起こすような人間とそうじゃない人間なんて一発でわかるのであって、一度としてワタシが見込んだ著名人が問題を起こしたなんてことはない。…なわけはないよね。はっきりいってワタシには人を見る目は全くないので、これまでも何人かそうやってガッカリさせられたことはあるし、今現在進行形でヤバげな人がいる。

成宮寛貴はさ、好きだったんだよなぁ…。ワタシはさ、役者を声で好きになることが非常に多くて、彼はまさにそれだった。演劇ファンでもあるのでね、彼の舞台を(DVDだけど)観て、本当に良いと思ったんだわ。だから彼が問題を起こして引退までしてしまったときは、やはりしばらく心の整理がつかなかったよ。SMAP だってそうさね。解散のゴタゴタは今でも頭が混乱するし、ジャニー喜多川性加害問題の発覚後はますます心をどう処理していいのかわからなくなってるし。電気グルーブも好きだからさ、ピエール瀧が問題を起こせばうろたえるわけよな。

で、今、「やらかしそう」ということではなくて、「かつて問題を起こした」ことがあって、ジャニーズ問題・松本人志問題によって蒸し返されそうな人が、いまワタシが好んで摂取しているコンテンツの中にあって困っているのよ。何かというと、「今はやりの武術界隈」ね。問題そのものは映画監督のものなんだけれど、そう、松本人志問題における小沢一敬と同じ立場の人間が、武術ブームの中心にいる人物の中にいて、そして、なんともタイミング悪く、彼らのアクション映画が今問題視されてしまっているのよね。(昨年公開予定だったのが、公開停止状態。このまま立ち消える可能性も高い。)

今は彼らのコンテンツを楽しんで視聴できているけどさ、多分アウト確定なんだよな、今のこの流れからすると。逆にこれがちゃんと蒸し返されるほうが社会としては健全だと思ってしまうのもややこしい。正直どう考えていいもんか整理できないまま「楽しんでいる」。困ったものだ…。


うーん、今日はこのくらいにしとくか。なんか重い話ばっか書いたなぁ今日は。まぁたまにはいいか。