Google Maps Elevation API や Google Earth の 3D 表示の「解像度」のはなし

前者は実はワタシには未知なんだけれども想像で。

最初に石垣一夜城に訪れた際も帰宅してから Google Earth でおさらいしようとしてヒドく頭が混乱していたんだけれど、今回正確な記録をとってみたことで、謎が解けた、という話。

そもそもね、Google Earth でみると…:

この 14:49 付近というのがまさに https://youtu.be/mTNjd9NFZ4c を撮影してた時間、つまりこの日のアタシ的には「最高高度のはずの場所」なのね。だけれども Google Earth でそれを理解しようとしても絶対に出来ないのであった。下手をすると二の丸(馬屋曲輪)より本丸の方が「低い」。そうじゃないことは実際行った人なら誰でもわかる。

なんだろなぁ、と考えてたんだけど、ひとまずは地理院タイルに同時刻付近をプロットしてみた:

「石垣山」の文字の少し北西くらいが 262m 点。太い等高線が 250m。ので今問題にしてる場所は「250m と 260m の間」の起伏のハナシね。ここまではよろしい?

Google Maps Elevation APIの説明を読んでてちょっとピンときた:

リクエストした場所の厳密な標高データを Google が保有していない場合は、サービス側で補間を行い、その場所に最も近い 4 地点のデータから算出した平均値を返します。

「4地点のデータから」と言ってるが、これって by qubic とかの一般的な補間アルゴリズムのこと言ってんじゃないのかなぁ? ともあれ、Google Earth がヘンなのも、単に解像度の問題なんじゃないか、と理解する。

あぁきっとそうだ、と思い、じゃぁ、日本で手に入るたぶん最高精度の国土地理院の基盤地図情報 DEM5 (5m メッシュ) から引いてくれば、ほんとうに予想が正しいかわかるはずだ、と。

DEM5 の標高データを取り出した細かいやり方は煩雑なのでここでは書かない。アタシのサイトの「立体地図」シリーズ(未完)でやってるので、そちらを参照。とにかく GPS から取れた緯度経度からこの基盤地図情報から得られる標高を excel で描いてみた:

あーこれなら実際に歩いた感覚のままだっ、と。14:48 付近がその日の最高高度。というわけでやはり Google Earth は「少なくとも DEM5 よりはずっと粗い解像度のデータを補間しているので、こういう「起伏がある地形のなかの平坦地形」で現実とは結構違った傾斜を描いてしまうのであろう。

Google Maps Elevation API がどうかは実際使ってみてはいないのでわからない。けれども、たぶん同じじゃないかなぁ?