qualified name を「修飾名」と解釈するのは迷惑じゃないかいね

英語読解的にも技術的解釈としても「間違いとは言えない」から話がややこしい。

まず第一に質問したいんだけれど、「修飾名」と言われて、何を思い浮かべる? 人によるかもしれないがワタシは「修飾するの? 修飾されるの?」とツッコミ入れたくなる。

プログラミング言語とかの文脈だと実は qualified name は「修飾名」と訳してもほとんどの場合シックリ来てしまうのは、「name」が「bbb」だとした場合に「qualified name」が(大抵は)「aaa.bbb」だから。つまりは aaa. で「修飾されている」。これを修飾名だと訳す流儀はすなわち「修飾されている名前」というニュアンスをあてている。

けど、「なんで素直に英語の意味に従えないの?」とアタシなんぞは思うわけだ。英語の辞書を素直にひけば「qualified」には「修飾」なんて意味はない。結果的に「修飾される」ことが多いだけの話。そして修飾しているのはいわば「苗字」である。「苗字で修飾することによって修飾された名前」ということは「正式名称」なんではないのかね。そしてそれが辞書に載っておるわけでしょう? なんでそこから「修飾」の方を取るん? (英辞郎では「資格要件を満たした、資格[免許・資質・能力]のある、権能を与えられた、適格の、正規の、適任の」。)

そういうわけで、技術語として「意訳としての結果オーライ語」という意味で OK だとしても、そもそも「迷惑な訳」だとあたしゃ思う。(先に言った通り「修飾すんのかされんのか」と普通に日本人なら素直に悩むんだよ。)

などと好意的に解釈してあげたけれど、ほんとに何かと間違ってたりしてな。

あんまし憶えてないけど XML を説明する文章でも qName (qualified name) を修飾名と言っているものがあった気がしてるけど、やっぱやめて欲しい、これ。

ちなみに qualified はオリンピックとか何かのワールドカップなんかの時期には毎日見る英語でしょ。予選通過者に「Q」が付くのはこれは qualified。