映画もやるらしい

大丈夫かこれ?

「とても気に入る」か「とても気に喰わない」かどちらかだと人の意見も知りたくなるのは人の性。ついつい「ロクヨン」で検索かけてしもた。

まぁよくよく考えれば横山秀夫ですもの、映像化以前に評価があるはずよね。とはいえこのドラマ版、やはり評価が高い。

で映画化の話。来年すか。けどどうしても引っかかる「雨宮 芳男 – 永瀬正敏」「幸田 一樹 – 吉岡秀隆」。このキャストで NHK 版を超えられるとは到底思えない。二人には申し訳ないけれど、どっちも全然合ってないだろ。「三上 義信 – 佐藤浩市」は、ピエール瀧とは違い過ぎるが、彼なりの面白さは多分あるだろうし、「松岡 勝俊 – 三浦友和」は、柴田恭兵イメージ強過ぎるとキツいかもしれないけれど、これもこれできっと良いだろう。でも吉岡秀隆はダメ、ダメだろ、少なくとも幸田じゃないだろ。永瀬正敏はどーなのよ、ちがうくねけ?

てわけで、ここまでの完成度のものを見せられてしまうと…、この映画版はかなり危ないんでは。少なくともワタシはこのキャストでロクヨンを見直したいとはとても思えない。

原作がある NHKドラマと映画、というと、クライマーズ・ハイ(同じ横山秀夫なのよね)、八日目の蝉があったが、この二つも NHK 版の完成度が高くて、ただクライマーズ・ハイは映画版も捨てがたい。八日目の蝉は映画版は観てない。

朝ドラと大河は別として、NHK ドラマでいつも感じることがあって。一番感じるのがキャスティングに妥協を感じないこと。これは「良い役者/そうでない役者」という話ではなくて、「ミスキャストだと感じることが非常に少ない」ということ。演出にもこれは言えて。なんだろ、すごく「恵まれた」感じがすんのよね、いつも。多分時間の制約が少ない中での製作だから、というのがあるんだと思う。民放のレギュラーものは大抵この「何か制約めいたもの」がいつもあって、常に「完成度」という点では不満なことは多いんだけど、まぁこっちはこっちで「ナマモノ」な感じはいいんだけどね。