Textileのダメっぷりで改めて思ったこと、の続き

Textileそのものの話はもうしない。

一つ前で、「自分が何をしているのか、自分で理解出来ていなかったんじゃないだろうか」と言った。このことについて。

Markdown についての Pygments lexer をワタシ自身が書こうとは思っていないんだけど、ふと StackExchange の投稿が Markdown であることに気付いて、その流れで Markdown 公式ドキュメントを読んでた。

Markdown 公式ドキュメント読んでて思ったことが2つ。一つ目が件の「自分が何をしているのか、自分で理解する」話。ここ読んで、そうそう、と思ったんだよね:

Markdown is not a replacement for HTML, or even close to it. Its syntax is very small, corresponding only to a very small subset of HTML tags. The idea is not to create a syntax that makes it easier to insert HTML tags. In my opinion, HTML tags are already easy to insert. The idea for Markdown is to make it easy to read, write, and edit prose. HTML is a publishing format; Markdown is a writing format. Thus, Markdown’s formatting syntax only addresses issues that can be conveyed in plain text.

抽出したここだけでなくドキュメント全体通して、Markdown の作者は自分が何をしたくて、そして何をしているのかをちゃんと把握し、コントロール出来ていることがわかる。(あとついでに「逃げ道」についても完全に制御していることは、読んでもらえればわかる。)

良く出来たもの(そして結果人気を獲得して生き残るもの)というのは、得てしてこうなのである。ちゃんと真面目で正しけれればいい、というものでもないけどね。当たり前だけど「easy to read, write, and edit prose」に対する共感が得られなければ、当然人気なんか出ない。

思ったことの2つ目は Textile のダメさとは関係ない。

割とわたし、Markdown と reStructuredText のどっちが「プレインテキストとして読みやすいか」と考えたときに reStructuredText だと何度か言ってるんだけど、Markdown 公式ドキュメントを読んでると、reStructuredText とほとんど変わらないはず、に思えてくんのね。それでも reStructuredText の方が読みやすく感じることが多いのは事実なので、これはなんだろうな、と思って。

ここからはもう完全に好みの世界になってくんのかな、と思うんだけどね、たぶんワタシはタイプ数を少なくすることによる「書きやすさ」よりは、「冗長(で目立つ)」記述による「マークアップ部分の読みやすさ」をやや望ましいと感じているからなんだろうな、と思った。「プレインテキストとして読めること」が大事なのと同時に、「特殊な修飾が、それとわかること」も同じくらい大事でしょう、と。そのバランスの問題なのかな、と。その小さなバランス感覚の差で、ワタシは reStructuredText の方が読みやすく感じている、ということらしい。












さーてっと。Creole1.0 の lexer に頭切り替えよっと。Texinfo 前肩慣らしにはこっちの方がずっと丁度良いであろう。