あるべきか、あらざるべきか、そこが思案のしどころぞ

Is the specified record to be logged? Returns zero for no, nonzero for yes. If deemed appropriate, the record may be modified in-place by this method.

これが Python 2.7 訳で「指定されたレコードがログされているか?されていなければゼロを、されていればゼロでない値を返します。適切と判断されれば、このメソッドによってレコードはその場で修正されることがあります。」とされ、3.4 でも踏襲されてしまっていた。修正しといたんで、3.4 訳は直ります。

ハムレットは別にアタシだって観たこたねぃけど、有名でせう、「To be, or not to be, that’s questions.」。

関係ないけど「戯曲」の翻訳として、これを「生きるべきか、死ぬべきか」と訳すのは、「正しい野暮」以外のなにものでもない、とワタシはずっと前から思っている。

読んだことないよ、ただ聞いた話では、この「To be, or not to be, that’s questions.」は、冒頭のまさに一言目と、最後の、2回登場するとのこと。冒頭で「なにそれ?」ではじまって、そこに至るまでの経緯が展開され、「そういうこと」で締める、という、今でもお決まりの構成でしょう。例えば観劇していたとしてこの冒頭をみて、「どゆこと?」と思う人は多分いないんだろうね。おそらく「何かただならぬことが起こったのだ」とのツカミに、どんな訳だろうと引き込まれるはずなわけだね。なので言葉選びはまぁどっちでも良い可能性はある。けれど、原文の通りに曖昧なままのほうが、「面白い」と思うんだけどね。どこまで曖昧で美しい日本語が選べるか、そこが腕の見せ所ぞ、てのが戯曲家の手腕なんだと思うな。何を選択しようとしてるのかが一発で伝わらなければ伝わらないほど良いと思う。なんなら「あーでもない、こーでもない、どんだけぇ?」でもいい。

「あるべきか、あらざるべきか、そこが思案のしどころぞ」という訳に心当たりがあったんだけど、見つからない。色んな訳を紹介してるものはここにあった。ワタシの記憶にあるものも、かなり大物の訳だったと思うんだけど。あぁ、ここにもある。でもない。