読んだ – 「オートメーション・バカ」

3日で読んだ。

オートメーション・バカ -先端技術がわたしたちにしていること-

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書き留めておきたい言葉に溢れていて、本当に書き留めながら読んだ:

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ここんとこのアタシの習慣なんです、読書録ノート。ゆえ、本文から丸々引用してるところもあれば、本文に書かれていないメモも書かれてます。このアタシのメモをみて、是非読んでみたい、と思ってくれると幸い。

こんなきったない字なんかじゃなく○バーまとめじゃないとヤダヤダヤダ、という人にはこの本、向かないとは思うけれど、本当は著者が最も読んで欲しいと思っているのは多分、そうした一群だろう、ということが、書いてあります。(違うけど。)

ところで、PDF にしたファイル名が日本語だと都合悪くて、原題を知ろうとしてわかったのだけど、「オートメーション・バカ」は、とてもじゃないけど、許容出来ないほどの「やり過ぎ」。原題を忠実に訳すと「ガラスの檻 – オートメーションと我々」。

というのも、「オートメーション・バカ」という挑発的なタイトルから多くの日本人が「オートメーションで」想像してしまうのは、「ヒステリックで左翼的なジャーナリズム」で、この書籍が最も読まれるべき「IT技術者たち」には、おそらく最も敬遠されるはずのものだから。きっと「バカの壁」にあやかったんだろうが、甘過ぎる。(「バカの壁」には別の問題があったが、ここでは言うまい。) ()

この本は、私の手書きで伝わってくれればいいんだけれども、決してヒステリックではなく、情熱的ではあれども一貫して冷静かつ論理的・理性的であって…、うーん、是非ご自身で読んで欲しいのよ。特にワタシはIT技術者ほど読むべきと思う。

著者自身は「やや示唆」に留めているけれども、そしてむしろ「IT技術者だけが特権的に世界を牛耳っている」ニュアンス強めでもあったりするのだけれど、ところが本文中にはっきり言う通り、「IT技術者もテクノロジーに翻弄されている」、ワタシなりに言えば、「システムを構築すべきエンジニアがシステムを構築できないほどに翼をもがれている(バカになっている)」ことこそが、これがワタシが日々抱いている危機感、なのです。で、そのことが、「みっちりと、びっちりと、たっぷりと」書いてある。

思考のトラップ 脳があなたをダマす48のやり方を読んでいるワタシには、馴染みのある話もかなり多かった。身体化された認知、であるとか。「ヤーキーズ・トッドソンの法則」は初耳で、かなり腑に落ちた。「読んでいない読書評「オートメーション・バカ」」時点でインターネットによる情報収集の話を書いたが、まさにこれがそれ。

読んでいない読書評「オートメーション・バカ」」で想像した通りの本、でした。「楽しかった」というには深刻な内容だが、建設的でもある、より良く生きるためのヒントが詰まった本であり、…、なのでやっぱり「楽しかった」。

あー。なお、本文中には「フロー状態」の話が何度も出てくるのに、ワタシの読書録には一度も登場していないのは、ワタシには書き留める必要がないほどに馴染みのものだから。ワタシが「フロー状態」について始めて知ったのは、デマルコとリスターの「ピープルウェア」。書店で気付いたが、もう第3版になって出てるのね。これこそ必読の書、と思うな。読んでないならこっちから読んだらいいと思う。

ピープルウエア 第3版

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