もっとさらに誰でも知ってる overhand knot (止め結び)

ワタシはなんでロープの話ばっかりしてるんだろうか。

ちょっと昔を思い出して火がついちゃったのねぇ…。

本結び(reef knot)は誰でも知ってるはずだ、と言ったので、「それよりもさらに遥かに」誰もが知ってる「overhand knot (止め結び)」もついでに、と思ったのね。

overhand knot? ナニソレ、食べれんの?

これね:

今回も筆ペンで描いた。

「紐にコブを作れ」と言われたら誰でもこうするでしょう。出来上がった形が人が腕組みしてるようにみえることから、overhand knot というそうな。

誰でも知ってるから価値がない、わけはなくて、それだけ日常的に使われるほどに用途がある、ということね。

overhand knot で物を普通に縛るとこれは「half knot」。また、ロープ末端どうしを、「各々で相手を overhand knot で結び合って、出来たコブどうしをくっつけ」れば、「fisherman’s knot(テグス結び)」。

ロープの話をし出した発端の「東京防災」からの流れで考えてしまうと「色んな結び方を学ばねば」と思ってしまう人もいてもおかしくないかな、と思うんだけれど、既に貴方が知ってる結び方も立派な「結び方」てことです。

ちなみに「ロープにコブを作る」結び方のもう一つの代表格は「figure-eight knot (八の字結び)」ね。これは「全くの無意識で自力で発明」するほどではないけれど、少し考えるだけで思いつこうと思えば誰でも思いつける、簡単な結び。名前の通り結び目が八の字に見えます。あえて正解は教えない。知らない人は、自分で考えてみて、「八の字になるコブ」。

なお、「ロープにコブをつける」と聞くと、救難時や、高層階からの脱出時を思い浮かべる人は多いでしょう。bowline knotの紹介の最後にも書いたけど、都会に住んでる限りは、そんな状況ではロープよりも避難梯子のお世話になるはずよ、とは思うけれどね。でも「あのコブがいっぱい付いたロープ、どうやって作る?」は、好奇心から知りたい気持ちはわかる。overhand knot、figure-eight knot のどちらにも、「series of overhand knots」「series of figure-eight knots」があり、簡単な手順があります。けどね、これ、自分で考えた方が面白いと思うよ。知らない人ほど自分で考えてみて。(答えを間違えることなんかありえないからさ、心配しなくても。「出来た!」らそれが答えよ。)