pygmentizeのフォーマッタは html 一択な件あたりで紹介してる通り、Pygmentsには簡易な CUI である pygmentize が付属するけれども、なオハナシ。
WP Pygments Syntax Highlighterなんてのは、ブロガーにしか意味がないもんであるし、ブロガー自身が興味を示さない限りは…、みたいな前置きはめっさでじゃびゅ。
「ブログなんか書き散らすもんだから読みにくくたって知ったこっちゃねぇ」てなブロガー比率がどんだけのもんかはわからんけれど、貼り付けたコードが読みにくいばっかりに即離脱するサイトなんてのは、ワタシは多いぞ。だからといって皆が WP Pygments Syntax Highlighter に気付くわけなんかないし、気付いてもなお興味を示さないブロガーだっているはずで、それってのは結局「読者」に対する恩恵が行き渡るのに果てしない時間がかかる、ってことであってだな。
なので、作っといてなんだけど、WP Pygments Syntax Highlighterなんてのは、「即効性」という意味においてそんなに価値があるとは言えないわけだ。
あとね。「CGI」とか、「WEBサービス」という有りようが問題になるようなこともあるのね。このサイトでは結構「インターネットに簡単に行けない」ちぅ環境について触れることが多いね。で、これって「いまどきそんなとこ稀」なんて全く思ってなくて、感覚的には「IT業界と呼ばれる業界ほど不自由な環境を強いられている率がむしろ高い」であろうと。そうなってくると、Demoなんて気軽に出来るわけはないでしょうと。
およそ何かを普及させようとする場合ってさ、とにかく「誰でも日常化出来る」ことが不可欠なわけね。そして「誰でも」が「簡単にインターネットに行けるわけではない」まで解釈を広げればさ、やっぱり「自身の PC で手軽に動かせる」ならそれに越したことはないんだろう、と。
ちぅわけで、こんなん誰でも作れる、って類のもんではありますが、Pygmentize Simple HTTPServerなんつぅ、おバカなもん、作りました。
インストール:
1 you@yourpc: ~$ tar zxvf pygmentize_simplehttpserver.X.Y.tar.gz
2 you@yourpc: ~$ cd pygmentize_simplehttpserver.X.Y
3 you@yourpc: pygmentize_simplehttpserver.X.Y$ python setup.py build
4 you@yourpc: pygmentize_simplehttpserver.X.Y$ su # if you are using on Unix
5 ******
6 you@yourpc: pygmentize_simplehttpserver.X.Y# python setup.py install
使うときは、
1 you@yourpc: ~$ python -m pygmentize_simplehttpserver.server --root=../.. --style=vim
みたいな感じでサーバを立ち上げて、ブラウザで。デフォルトのポートは 8000 なので、 http://localhost:8000 とかね。Pygmentize online 的なものを、メールで使うことを妄想してみるで夢想したようなことは、これでもイケるね。
Python 自身の SimpleHTTPServer 同様で、こんなもんで実世界のサーバを立てるんじゃぁ、と目論んぢゃなりません。そういうもんではねーです。
ほんとはさ、Sphinxが色々派生していく方が、ネタとしては楽しいんですな。けどやっぱり現状の Sphinx は所詮「静的で完全なドキュメント」を作るための完成品であって、部品ではないのね。完成品であることは、これは「Microsoft Officeねばなりません」という圧倒的大多数の「大企業文化」には致命的なのね。つまり「Excel でないからダメ」…でしょう? Word ねばなりませんか、そうですか。生成物としてだけでなく、ツールとして「Word で書くべし」が規定されてることがほとんどじゃねーすかね。なんでそうなるかというと、「誰でも保守出来る」必要があるから。「Sphinxなる得体の知れないツールのスキル」を必要としちゃならねぇ、てこと。
「コピーでスタイルもろとも取り込める」という Microsoft 環境だけに依存して、「コピペ元」だけを提供出来ればいい、ちぅ発想です。Pygmentize Simple HTTPServerは。なまじ「ドキュメントを作る」機能を持ってないことが、かえって「Word じゃなきゃヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダ」文化に対する武器には相応しかったりもするのよねぇ、って話、でした。
なんかねぇ。「コーディングスタイル」を、一私企業内で決めるのはいいんだけどさ、「プロポーショナルフォントでインデントがガタガタで PEP8 引用」されたら、ごめん、しめばいいもみ、としか思わない。こんなん誰が従えると言うのだ。Word で書かなければならないこと、を言い訳にすんなや。…、そんなあなたに、Pygmentize Simple HTTPServer…みたいなことです。要は。