evernoteをemacsで書きたい人

evernoteをemacsで書きたい人、Sphinxのエディタを欲しがる人、evernote vs emacsを知りたがる人

evernote emacs
Sphinx エディタ
evernote vs emacs

最近みかけた検索。

evernote emacs

わたしってばさ、「emacsから離れない」という割には M-x shell をあまり使わない(-nw の場合と telnet 越しでは結構使うけど)し、「あまり IDE 使わない」という割には、emacs ではダルくなったら迷わず IDE 使うのね。例えば「リファクタリング」するのに、頑張って emacs で環境整えようなんか、一ビットも考えない。C/C++ のビルドだって、Visual Studio の方が楽なものは Visual Studio の機能は活用する。だから、正直「evernote まで emacs でやってやろう」なんて、考えようともしなかった。

geeknote

考えなかったからこそ、「人が興味を持ったこと」にちょっと乗っかってみようと思い、geeknote で遊んでみることにした。しかも Windows で。

このサイトがわかりやすいね:

git は Windows には入れてないので、wget で持ってきてしまおう:

1 me@host: ~$ wget -O geeknote_master.zip \
2 > https://github.com/VitaliyRodnenko/geeknote/archive/master.zip \
3 > --no-check-certificate

※「–no-check-certificate」が気に食わない人は自分で調べてね。

展開したら

1 me@host: ~$ python setup.py install

ね。C拡張がいるな。Cコンパイラがない場合は pure Python を使う、となってるかどうかは未確認。Microsoft Visual C++ for Python 2.7 だと、stdint.h がなくてエラーが出るけど、なんか問題なくインストールされてるっぽい。失敗したのだけ pure Python、みたいな賢いことしてたりすんのかな。

で、環境設定するのひとまず後回しにして、動かしてみる:

動画についていくつか補足。

ひとつめ。「環境設定するのひとまず後回し」と言っていますが、説明の都合そう言ってるだけで、ほんとは私の環境、最初から整ってます。要は geeknote.exe は「c:\Python27\Scripts」にいるので、そこにパス通してあるかどうかだけ、なんですね。ただ、動画でやってるように、「-m」でモジュールをダイレクトに指定する方法、覚えとくといいよ、ってことで。

ふたつめ。しょっぱなの Login: で、入力がみえないのは、当然自分のアカウントを見せたくないので、geeknote を一箇所改造しました(以下 here 部分):

geeknote-0.2a0-py2.7.egg/geeknote/out.py
 1 @preloaderPause
 2 def GetUserCredentials():
 3     """Prompts the user for a username and password."""
 4     try:
 5         login = None
 6         password = None
 7         if login is None:
 8             login = rawInput("Login: ", True)  # here
 9 
10         if password is None:
11             password = rawInput("Password: ", True)
12     except (KeyboardInterrupt, SystemExit), e:
13         if e.message:
14             tools.exit(e.message)
15         else:
16             tools.exit
17 
18     return (login, password)

さて。使ってみてどう感じたか。

うん。動画ではやってないんだけれど。そして、「emacs」は全然関係ないんだけど、geeknote そのものはこれは用途たくさんあるね。最初に紹介したサイト http://netbuffalo.doorblog.jp/archives/4538497.html で説明してるこれが使える:

ノートの内容は –content で指定しますが、シェルと同じ要領でコマンド実行結果をノートにすることも可能。

1 me@host: ~$ geeknote create --title "my hosts" --content "`cat /etc/hosts`"

すなわち。「emacs、というよりは CLI」の部分には惹かれる。というか geeknote は emacs 関係ない。「エディタを選べる」てだけの話。はい、geeknote は使えます。これは嬉しいですわ。

geeknoteって別に emacs 関係ないので

「evernote emacs」と検索する人のニーズとは違うんじゃないかな、geeknote そのものは。

きっと「emacs-evernote-mode」の方をお望みなんだろう。正直こっちは全く興味ないな、今のところは。

EvernoteとScanSnapの薦め、なんかアタシがすることでもないよね」で書いた通りで、基本的に Evernote WEB で基本満足出来てるし、今の時代、最も長い時間をともに過ごすアプリケーションって、emacs でねくてブラウザじゃね?ってことも、あたしゃ言いたい。

「是が非でも emacs だけで過ごしたい」なんて気持ちは、さすがに emacs 好きなアタシでも、まったく思わん。Markdown を快適に編集出来ればそれでいいんじゃね? であれば geeknote で良くね?

「Markdown を快適に編集出来れば」から次の話に続きます。

Sphinx エディタ

こういうこと?

Sphinxであれば、restructuredText (ReST) であって、最近の emacs はデフォルトで「*.rst」拡張子を ReST モードに割り当ててくれてるので…。

Markdown の場合も、頑張れば markdown-mode 使えます。そのうち頑張るかも。

いやいやちょっと待て、と。「Sphinx エディタ」を求める人って、「こういうこと?」じゃないのかも。Eclipse 的な、「入力のたびに候補がポップアップしてみたり」「間違いをただしてくれたり」「ときに起動できないとだだをこねたり」するような、素敵なものが欲しいのかも。

えーーーー??

うーん。ReST も Markdown も、「テキストエディタで読みやすい」「テキストエディタでも簡単に書ける」のを狙ったもんだし、言うなれば「Eclipse のようなヘビー級環境要らず」のために使うもんだよなぁ? と、思うんだけどな、ワタシは。

特に ReST + Sphinx 拡張部分なんて、必要になるまでは憶えることなんかほんの少ししかないぞ。慣れてくれば、すぐにソラで打てるようになるぞ。

のでな、「Sphinx エディタ」じゃなくて、「reStructuredText Syntax Highlight 桜エディタ」とかで検索すりゃいいと思うんだ、あたしゃ。

evernote vs emacs

えーっと…。

何がどう敵対関係にあると思ったですか。ワガラン…。

なんでも敵対関係で考えるのが好きな人たちって、かなりいるんだよねぇ。Python vs Ruby なんかその最たる例だが、「あのさー、そんなこと考えてる時間、もったいなくねぇ?」。あなたの今すべきことは、それ、なの? 「今目の前で使えるものを使って目的のことをする」のが目的、でしょう? Ruby が手許にあれば Ruby 使えばいいし、Python があるなら Python 使えばいい。「何でそれをするか」じゃなく、「何をするか」だよね、必要なのは。

ちなみにせいぜい15年くらいまえまでだよね、「Emacs vs vi」論争が華やかだったのは。いまだにこれやってるのがいたら、馬鹿だわ。エディタなんか、好きなもん使え。エディタで人生決まるわけじゃねー。